tag:blogger.com,1999:blog-74158089147794655892024-02-20T21:20:49.898+09:00エモダカフ日記Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.comBlogger188125tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-34907328052904616392016-07-12T17:28:00.002+09:002017-01-23T11:57:01.909+09:00FY2017当社ではFY2017が始まり、既に第一四半期(1Q)が終了致しました。<br />
<br />
上期(1H)も後3ヶ月を残すのみとなりました。<br />
<br />
さて、株主総会や決算書で良く目にするFY2017や1H、2H、1Q、2Q、3Q、4Qなどの略語の意味が分からなくて困った方はいらっしゃいませんか?<br />
<br />
専門家や常日頃関連する業務を行っている方々の間では当たり前でも、初めて目にする方々にはこれらの用語はちんぷんかんぷんです。<br />
<br />
そこで、本日はこれらの用語の意味を簡単に説明しておきます。<br />
<br />
まずFY2017です。<br />
<br />
FYについては、これまでにも多く述べてきているので、詳細は過去の記事を御参照下さい。<br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2014/05/fy.html">FYの定義</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2013/06/jfy.html">JFY表記の薦め</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/11/fy.html">FY表記による混乱</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/06/fy.html">FYとは</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/04/fy2013_03.html">FY2013の意味</a><br />
<br />
FYとはFiscal Yearの略語で会計年度を意味します。<br />
<br />
会計年度は各会社により異なります。<br />
<br />
日本で一般的な会計年度が3月決算の4月から翌年の3月までの一年間です。<br />
<br />
暦年(1月から12月;CY2017)と区別するためにこの様な表記をします。<br />
<br />
過去の記事(<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2014/05/fy.html">FYの定義</a>)にも書いていますが、3月決算の場合FY2017は2016年4月から2017年3月までを指す場合が多いですが、最近では2017年4月から2018年3月までを指す場合もあるので注意が必要です。<br />
<br />
次に1H、2Hです。<br />
<br />
会計年度前半と後半に分け、前半を日本語では上期(かみき)、後半を下期(しもき)という場合が多いです。<br />
<br />
1HはFirst Half(ファーストハーフ)の、2HはSecond Half(セカンドハーフ)の略です。<br />
<br />
3月決算であれば、上期(1H)は4月から9月まで、下期(2H)は10月から翌年の3月までとなります。<br />
<br />
前半、後半に分けるので、前期(ぜんき)、後期(こうき)と呼ぶ場合もあるようですが、あまりみかけません。<br />
<br />
これは、前の期、FY2017からみたFY2016を前期と呼ぶ場合が多いからです。<br />
<br />
前期、後期と呼ぶと上期の意味か前の期の意味か分かり難いためと考えられます。<br />
<br />
最後に1Q、2Q、3Q、4Qです。<br />
<br />
会計年度を四つに分け、日本語では第一四半期(だいいちしはんき)、第二四半期(だいにしはんき)、第三四半期(だいさんしはんき)、第四四半期(だいよんしはんき)といいます。<br />
<br />
1QはFirst Quarter(ファーストクォーター)、2QはSecond Quarter(セカンドクォーター)、3QはThird Quarter(サードクォーター)、4QはFourth Quarter(フォースクォーター)の略です。<br />
<br />
4QはClosing Quarter(クロージングクォーター)と呼ぶこともあるようです。<br />
<br />
3月決算であれば、第一四半期(1Q)は4月から6月、第二四半期(2Q)は7月から9月、第三四半期(3Q)は10月から12月、第四四半期(4Q)は翌年1月から3月までとなります。<br />
<br />
最近の上場企業では四半期ごとに決算内容を公表し、株主や消費者に経営状態を公開しています。<br />
<br />
このため、株主総会や決算書では上記の様な表記を良く目にすることになります。<br />
<br />
知ってて当たり前の言葉は、株主総会や決算書内にも説明はありません。<br />
<br />
自分で調べるしかありません。<br />
<br />
皆さんの御参考になれば幸いです。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-33057209153356924822015-04-01T17:39:00.000+09:002015-04-21T15:42:11.101+09:00FY2016久しぶりの更新です。<br />
<br />
3月決算の多い日本では、本日よりFY2016あるいはFY16が始まる会社が多いのではないでしょうか?<br />
<br />
そして、この時期FY2016、FY16って何と疑問に感じる人が多い時期でもあります。<br />
<br />
またこの時期、FY2016やFY16とあわせて、CY2016やCY16との表現も良く見かけます。<br />
<br />
このブログでは、FYについて記載した過去の記事がいくつかあるので、こちらも御参照下さい。<br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2013/06/jfy.html">JFY表記の薦め</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/11/fy.html">FY表記による混乱</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/06/fy.html">FYとは</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/04/fy2013_03.html">FY2013の意味</a><br />
<div>
<br /></div>
FYとはFiscal YearあるいはFinancial Yearの略で日本語では会計年度と呼ばれます。<br />
<br />
CYはCalendar Yearの略で日本語では暦年と呼ばれます。<br />
<br />
CY(暦年)では1年は1月に始まり12月に終わります。<br />
<br />
これに対して会社では3月決算の会社や6月決算の会社など1年の始まりが4月だったり7月だったりします。<br />
<br />
このためその会社の会計年度を意味し、CY2016やCY16(暦年)と区別するためにFY2016やFY16と表記します。<br />
<br />
では、FY2016あるいはFY16とはいつからいつまでのことを指すのでしょうか?<br />
<br />
例えば3月決算の会社なら、2015年4月から2016年3月までがFY2016あるいはFY16を表す場合が多いと思います。<br />
<br />
多いと書いたのはFY2016あるいはFY16を2016年4月から2017年3月までを表す会社もあるからです。<br />
<br />
これがFY2016あるいはFY16とはいったいいつからいつまでをことを言うのか疑問に思い調べる人が多い理由だと思います。<br />
<br />
日本人の感覚では年度の感覚があるので2016年度と言われれば、ほとんどの人が2016年4月から2017年3月までをいうと感じると思います。<br />
<br />
この感覚で2016年度を英語表記する際FY2016あるいはFY16と書くのだと思います。<br />
<br />
しかし、年度の始まりが10月の米国などではFY2016あるいはFY16と書くと2015年10月から2016年9月までを表します。<br />
<br />
このため一昔前の大企業がFY表記を導入した際は、多くの3月決算の会社がFY2016あるいはFY16と書けば、2015年4月から2016年3月の意味で使っていました。<br />
<br />
しかし、この表記方法は日本人にはなじまず、FY2016と2016年度がごっちゃになって、混乱することが多かったようです。<br />
<br />
あくまで推測ですが、上記の様な理由からFY2016あるいはFY16と書いた場合、2015年4月から2016年4月までを意味する場合と2016年4月から2017年4月までを意味する場合が混在しているのだと思います。<br />
<br />
このようにFYの指し示す期間が2通り混在するのは好ましくないと思います。<br />
<br />
「<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2014/05/fy.html">FYの定義</a>」で示したようにJFYという表記を導入し、JFYとFYを使い分け期間を一義的に定義した方が良いと思うのですが如何でしょうか?<br />
<br />
皆様方の御意見をお待ちしています。<br />
<br />
<br />
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Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-50816527844274557892014-05-28T17:45:00.003+09:002015-04-21T15:42:39.310+09:00FYの定義相変わらず、FY表記に疑問や違和感を持つ方が多いようです。<br />
<br />
主な疑問点は以下の通りです。<br />
<br />
FY2015あるいはFY15とはいつから、いつまでを指すのか?<br />
<br />
そもそもFY2015あるいはFY15のFYって何?どういう意味?<br />
<br />
FY2015あるいはFY15の読み方は?<br />
<br />
FY2015とCY2015の違いは?<br />
<br />
CY2015のCYとは?<br />
<br />
FY15は平成15年度のこと?<br />
<br />
それぞれの解説は、過去の記事を御参照下さい。<br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2013/06/jfy.html">JFY表記の薦め</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/11/fy.html">FY表記による混乱</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/06/fy.html">FYとは</a><br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/04/fy2013_03.html">FY2013の意味</a><br />
<br />
個人的にもっともわかりにくいのが「FY2015あるいはFY15とはいつから、いつまでを指すのか?」だと思います。<br />
<br />
なぜなら、会社によって、あるいは時期によってFY2015の期間が異なるからです。<br />
<br />
3月決算の会社であれば、以前(10~20年程前?)は、多くの企業でFY2015は2014年4月から2015年3月までを意味していました。<br />
<br />
しかし最近ではFY2015を2015年4月から2016年3月までの意味で使っている企業の方が多いようです。<br />
<br />
このため、上記のような疑問を持つ方が多いのではないかと思います。<br />
<br />
つまり、FY表記のFYの定義が曖昧なため、混乱が生じているのだと思います。<br />
<br />
そこで、FYの定義を以下のように決め、全ての企業、人が統一の期間を共有すれば混乱は収まるのではないでしょうか?<br />
<br />
そう思い、まとめてみました。<br />
<br />
3月決算の場合<br />
FY2015、2015年3月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年4月~2015年3月<br />
<br />
2月決算の場合<br />
FY2015、2015年2月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年3月~2015年2月<br />
<br />
1月決算の場合<br />
FY2015、2015年1月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年2月~2015年1月<br />
<br />
12月決算の場合<br />
FY2014、2014年12月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年1月~2014年12月<br />
<br />
11月決算の場合<br />
FY2015、2015年11月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年12月~2015年11月<br />
<br />
10月決算の場合<br />
FY2015、2015年10月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年11月~2015年10月10月決算の場合<br />
<br />
9月決算の場合<br />
FY2015、2015年9月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年10月~2015年9月<br />
<br />
8月決算の場合<br />
FY2015、2015年8月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年9月~2015年8月<br />
<br />
7月決算の場合<br />
FY2015、2015年7月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年8月~2015年7月<br />
<br />
6月決算の場合<br />
FY2015、2015年6月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年7月~2015年6月<br />
<br />
5月決算の場合<br />
FY2015、2015年5月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年6月~2015年5月<br />
<br />
4月決算の場合<br />
FY2015、2015年4月期、JFY2014、2014年度、平成26年度<br />
2014年5月~2015年4月<br />
<br />
このように定義すれば、決算月を明記することにより、FY2015、2015年3月期、JFY2014、2014年度、平成26年度がいつから、いつまでかを明確にすることが出来ると思います。<br />
<br />
御賛同いただける方は、拡散をお願いします。<br />
<br />
上記定義に問題がある場合は、御意見下さい。<br />
<br />
<br />
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Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-20324604467349622322013-06-07T19:27:00.000+09:002015-04-21T15:43:32.508+09:00JFY表記の薦めブログの更新が長いこと滞っていますが、今日はFY表記の混乱を回避するためのJFY表記の薦めについて述べたいと思います。<br />
<br />
FY表記については、多くの方が興味を持たれているようです。<br />
<br />
FYって、何の略?<br />
<br />
FYの意味は?<br />
<br />
FY2014って、いつからいつまで?<br />
<br />
なぜ、わざわざFYをつけるの?<br />
<br />
など、疑問点は人様々なようです。<br />
<br />
まずは、簡単におさらいしてから、本題に入りたいと思います。<br />
<br />
FYとはFiscal Year(あるはFinacial Year)の略で、日本語では会計年度と訳すことが多いです。<br />
<br />
日本に多い3月決算の会社であれば、FY2014は2013年4月から2014年3月までを指すことが多いです。<br />
<br />
FYはCY(Calendar Year)と区別するためにつけることが多いです。<br />
<br />
CYとは日本語では暦年と訳され、いわゆる暦の1月1日から12月31日までを表します。<br />
<br />
一方、会社の会計年度(事業年度)は、3月決算だったり、6月決算だったりします。<br />
<br />
このため、会社の業績をまとめる場合4月から翌年の3月までだったり、7月から翌年6月までの1年間でまとめることになります。<br />
<br />
このため、日本では平成25年度(平成25年4月から平成26年3月まで)とか、2013年度(2013年4月から2014年3月まで)と会計年度を表現してきました。<br />
<br />
では、2013年4月から2014年3月までを、なぜFY2013ではなく、FY2014と表記するのでしょうか?<br />
<br />
ここからは、私の推測が多分に入りますが、FY表記は英語圏の表記方法です。<br />
<br />
日本企業のグローバル化が進む中、米国市場に株式を公開する企業が増えてきました。<br />
<br />
米国市場で株式を公開するためには米国会計基準に則った会計を行い、情報公開する必要があります。<br />
<br />
この時、米国では9月決算であれば、FY2014は2013年10月から2014年9月までを表していたのです。<br />
<br />
このため、FY表記を3月決算の多い日本で行う場合に、FY2014は2013年4月から2014年3月までを表すようになったのだと思います。<br />
<br />
しかし、平成25年度あるいは2013年度という表記に慣れ親しんできた日本人にとって、FY2014表記は混乱しました。<br />
<br />
混乱は二つあります。<br />
<br />
ひとつは、FY2014が2013年4月から2014年3月までを表すと頭で理解していても、グラフなどであらわされたFY15やFY20が2015年度や2020年度と混同してしまうのです。<br />
<br />
もうひとつは、FY2014がいつからいつまでか知らない人がFY2014を2014年4月から2015年3月までの意味で使い始めたことです。<br />
<br />
インターネットでFY2014で表記された決算報告書を見ると、2013年4月から2014年3月までを表す場合と2014年4月から2015年3月までを表す場合の両方があります。<br />
<br />
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。<br />
<br />
上記のような混乱を回避するためにJFY(Japanese Fiscal Year)表記の徹底をしてはどうかと思います。<br />
<br />
つまり、2014年度はJFY2014と表記するのです。<br />
<br />
こう表記することで、FY表記で起こるような混乱を回避できると思うのです。<br />
<br />
3月決算の会社であれば、FY2014は2013年4月から2014年3月までを表し、JFY2014は2014年4月から2015年3月までを表すと定義して、使い分ければ良いと思います。<br />
<br />
JFY表記を徹底すれば、英語の報告書でFY2014は2013年4月から2014年3月までを表し、JFY2014は2014年4月から2015年3月までを表すことも浸透し、混乱もなくなるのではないでしょうか?<br />
<br />
JFYが浸透するまでは日本語の使用ではJFYを使用し、英語の資料ではFYはJFYに1を足して資料を作り直せばよいし、JFYが浸透してくれば、そのままJFYでも理解してもらえるのではないでしょうか?<br />
<br />
これだけ、多くの人が混乱しているFY表記です。<br />
<br />
ここでFY表記を見直して、JFY表記をうまく使い、混乱を回避したいものです。<br />
<br />
FY表記で混乱して、このブログに辿り着いた皆様方の御意見を伺えれば幸いです。<br />
<br />
FYに関する関連記事<br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/04/fy2013_03.html">FY2013の意味</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/06/fy.html">FYとは</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/11/fy.html">FY表記による混乱</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2014/05/fy.html">FYの定義</a><br />
<br />
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<br />
経営に役立つネタを探しているのですが、自分で理解してブログに掲載できるネタが見つかりません。<br />
<br />
そのような中、今日はタイトルのFY表記について考えてみたいと思います。<br />
<br />
このFY表記によって多くの方が混乱しているように感じます。<br />
<br />
FYとはFiscal Yearの略で日本語では会計年度と訳すことが多いことは書きました。<br />
<br />
しかし、問題はFY2013やFY13と表記されたとき、いつからいつまでを表すかが明確でないということです。<br />
<br />
個人的推測で明確な根拠があるわけではないのですが、FYという表記が日本国内で増えだしたのは、経営のグローバル化で、米国の会計基準を取り入れる企業が増え出した頃だと思います。<br />
<br />
米国においても会計年度があり、会社により暦年(CY : Calendar Year)と会計年度が異なります。<br />
<br />
しかし、米国政府の会計年度は10月から9月までです。<br />
<br />
このため、FY2013と書いて、2012年10月から2013年9月までと言われてもあまり違和感はないと思います。<br />
<br />
しかし、これを日本国内にそのまま当てはめると、多くの会社でFY2013は2012年4月から2013年3月までとなります。<br />
<br />
さらに日本には、暦年を「年」、会計年度を「年度」と表記し、2012年度いうと2012年4月から2013年3月を表すことが多いです。<br />
<br />
このことが、FY表記による混乱を助長していると思います。<br />
<br />
さらに、頭の中でFY2013が2012年4月から2013年3月までだとわかっていても、経営資料中のFY2013やFY13という数字と2013年度が混乱してしまい、いつの数字かがわからなくなるという混乱も引き起こします。<br />
<br />
また、最近ではFY2013と表記し、2013年4月から2014年3月までを表している企業も見かけます。<br />
<br />
こうなるとますますFY表記の混乱を引き起こすことになると思います。<br />
<br />
このような混乱の為なのか、最近ではFY表記をしない企業が増えているように感じます。<br />
<br />
表記的には簡略で便利なFYですが、期間を取り違えられる可能性が高いことを考えると、賢明な処置かもしれません。<br />
<br />
個人的には、会計士や税理士等の組織が定義を明確にし、世間一般に広く知らしめることによって、この混乱は収めることが出来るのはないかと思っています。<br />
<br />
FY表記で混乱されていらっしゃる皆さんはどのように思われますか?<br />
<br />
<br />
FYに関する関連記事<br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/04/fy2013_03.html">FY2013の意味</a><br />
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<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/06/fy.html">FYとは</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2013/06/jfy.html">JFY表記の薦め</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2014/05/fy.html">FYの定義</a><br />
<br />
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=emodukufdiaryfy1-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4860641051&nou=1&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>
Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-19616400427354351262012-06-29T20:07:00.000+09:002012-06-29T20:07:00.930+09:00孫子の兵法 まとめ<br />
孫子は、兵法書でありながら、現代ビジネスにも応用できる内容となっています。<br />
<br />
これは、孫子が戦争の勝敗を、事前準備で決している点と判断基準が深い人間考察に基づいているからだと考えられます。<br />
<br />
孫子を単なる兵法書として読めば、現代のビジネスに応用できるところは少ないでしょうか。<br />
<br />
しかし、孫子の根底にある、人間考察に基づく判断基準や戦争を始めるまでの事前準備の考え方、戦争中の判断基準などを深く読み取れば、現在ビジネスに応用できる部分が非常に多いことに気付くと思います。<br />
<br />
今後の経営に生かすべく、これまでの内容をここにまとめました。<br />
<br />
少しでもご参考になれば幸いです。<br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%EF%BC%88%E5%A7%8B%EF%BC%89%E8%A8%88%E7%AF%87">1.(始)計篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E4%BD%9C%E6%88%A6%E7%AF%87">2.作戦篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E8%AC%80%E6%94%BB%E7%AF%87">3.謀攻篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%EF%BC%88%E8%BB%8D%EF%BC%89%E5%BD%A2%E7%AF%87">4.(軍)形篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%EF%BC%88%E5%85%B5%EF%BC%89%E5%8B%A2%E7%AF%87">5.(兵)勢篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E8%99%9A%E5%AE%9F%E7%AF%87">6.虚実篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E8%BB%8D%E4%BA%89%E7%AF%87">7.軍争篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E4%B9%9D%E5%A4%89%E7%AF%87">8.九変篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E8%A1%8C%E8%BB%8D%E7%AF%87">9.行軍篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E5%9C%B0%E5%BD%A2%E7%AF%87">10.地形篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E4%B9%9D%E5%9C%B0%E7%AF%87">11.九地篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E7%81%AB%E6%94%BB%E7%AF%87">12.火攻篇</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/search/label/%E7%94%A8%E9%96%93%E7%AF%87">13.用間篇</a><br />
<br />
それぞれの篇をクリックすると、それぞれの篇についての解説が表示されます。<br />Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-73326405292279573972012-06-27T20:02:00.000+09:002012-06-27T20:02:00.641+09:00孫子 上智昔、殷の国が興ったとき、夏の国に伊摯がいた。<br />
<br />
周の国が興ったとき、殷の国に呂牙がいた。<br />
<br />
このように、明君賢将のみが優れた知能と決断力で、間者を使いこなし、大成功を収めている。<br />
<br />
これこそが、戦争の要諦であり、全軍の拠り所なのである。<br />
<br />
昔殷の国が、夏の国を滅ぼしたとき、夏<span style="background-color: white;">の国には、優れた間者伊尹(いいん)がいました。</span><br />
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">また同様に、周の国が殷の国を滅ぼしたとき、殷の国には優れた間者呂尚(りょしょう)がいました。</span><br />
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">このように、大成功した君主、将軍の下には優れた間者がおり、この間者を使いこなしていたのです。</span><br />
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">ビジネスに置き換えてみると、優れたリーダーの下には、優れた実務者がいるということでしょうか?</span><br />
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">カリスマ性のあるリーダーと、淡々と実務をこなす優秀な参謀がいて、大成功するといえます。</span><br />
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">鹿児島県の偉人でいえば、西郷隆盛公と大久保利通公の組み合わせは最適な組み合わせだったといえます。</span><br />
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">大企業でいえば、ソニーの井深大氏と盛田昭夫氏、ホンダの本田宗一郎氏と藤沢武夫氏が有名なところでしょうか?</span><br />
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">大成功した人の陰には、それを支える優秀な部下がいるということです。</span><br />
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">さて、これで孫子の解説は終了です。</span><br />
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">次回最終のまとめを行いたいと思います。</span>Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-67868481951139654782012-06-25T20:07:00.000+09:002012-06-25T20:07:00.783+09:00孫子 反間厚遇敵軍を攻撃する際、敵の城を攻める際、敵兵を討たんとする際は、まず敵軍の守将(守りの要となる将軍)、その側近の者、取り次ぐ者、門番、従者の姓名を調べて、間者に探索させることが重要である。<br />
<br />
もし敵軍の間者が自国内に潜入してきた際は、それを探し出し、懐柔し、自国の間者にする必要がある。<br />
<br />
こうして、反間を採用するのである。<br />
<br />
反間を用いて、郷間、内間を採用するのである。<br />
<br />
そして、死間を送り込み、嘘の情報を流すのである。<br />
<br />
こうすることで、生間は自分の任務を遂行できる。<br />
<br />
君主は五間を熟知していなければならない。<br />
<br />
五間を使いこなす要諦は、反間である。<br />
<br />
反間を厚遇しなければならない。<br />
<br />
ここでは、間者の用法について述べています。<br />
<br />
孫子においては、情報収集と情報操作が重要な戦略となります。<br />
<br />
戦わずして勝つには、あるいは自国軍の損害を最小に戦うためには、情報を収集し、敵軍の情報を操作する必要があります。<br />
<br />
その際、最も重要なのが反間だといっています。<br />
<br />
ビジネスに置き換えて考えると、市場の情報を収集するとともに、市場の世論を操作することも重要だといえます。<br />
<br />
現在の市場でも、これは行われていることで、ヒット商品の陰に世論操作があることもあります。<br />
<br />
消費者を騙す訳ではなく、新製品の優れた所を強調して、購買意欲を掻き立てる戦略です。<br />
<br />
大企業向きの戦略です。<br />
<br />
零細企業としては、如何に自社の技術が優れているかを理解してもらうことに注力すべきと思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-81929251583712771262012-06-22T20:06:00.000+09:002012-06-22T20:06:00.322+09:00孫子 間者の適性全軍において、間者より親しきものはなく、報償は間者より厚きものはなく、秘密事は間者より秘密を知っているものはない。<br />
<br />
知能、人格とも優れたものでなければ、間者を使いこなすことは不可能である。<br />
<br />
神祇に厚くなければ、間者を使いこなすことは不可能である。<br />
<br />
微妙な気配りが出来なければ、スパイ行動の成果を入手することは不可能である。<br />
<br />
極めて繊細な問題である。<br />
<br />
間者を用いないことはない。<br />
<br />
万が一、間者が秘密を漏らすようなことがあれば、漏らしたものは当然、秘密を入手したものも殺すしかない。<br />
<br />
孫子においては、間者の重要性が非常に高いことがうかがえます。<br />
<br />
間者は、最も信頼できる者でなければなりません。<br />
<br />
間者に対しては、最も厚遇しなければなりません。<br />
<br />
間者にはきめ細やかな気配りが必要です。<br />
<br />
そうしなければ、間者は存分に働いてくれないからです。<br />
<br />
間者が裏切り、相手方の間者となれば、その損害は計り知れないものになります。<br />
<br />
間者の心をしっかりと掴む必要があります。<br />
<br />
また、万が一、間者が秘密を漏らすようなことがあれば、その秘密が拡散しないように、間者のみならず、秘密を知った人間まで殺すように書かれています。<br />
<br />
現代ビジネスに置き換えて考えると、新製品開発の事前調査を行うものは、信頼がおけて、情報収集能力が長け、決して会社を裏切らない人間に任せる必要があるということです。<br />
<br />
ここで、情報収集する人間が誤った情報を収集すれば、巨額の投資をした新製品が完成した際に、売れないという、目も当てられない結果を生み出すことになります。<br />
<br />
情報収集する人間は有能で、信頼のおけるものに任せる必要があるということです。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-76307797769655924082012-06-20T20:01:00.000+09:002012-06-25T21:18:12.115+09:00孫子 五間間者を用いるのに五種類の間者がいる。<br />
<br />
郷間、内間、反間、死間、生間である。<br />
<br />
五間を全て使いこなすことが重要である。<br />
<br />
これを神紀という。<br />
<br />
君主の宝である。<br />
<br />
郷間とは、敵国の人間を間者として用いることである。<br />
<br />
内間とは敵国の役人を間者として用いることである。<br />
<br />
反間とは、敵国の間者を自国の間者として用いることである。<br />
<br />
死間とは、デマなどを敵国国民に知らしめるための間者として用いることである。<br />
<br />
生間とは、生還して敵国の情報を報告させるために用いることである。<br />
<br />
ここでは、敵情をするための間者(スパイ)について述べています。<br />
<br />
間者(スパイ)には五種類あり、それぞれを使いこなすことが重要であると述べています。<br />
<br />
孫子においては、事前準備が重要であることから、間者(スパイ)による情報収集は大きな意味を持ちます。<br />
<br />
そして、この情報収集の如何により戦争の勝敗が決するといっても過言ではありません。<br />
<br />
この時代にあって、戦争における情報収集の重要性を述べている点で、孫子は優れた兵法書を言えると思います。<br />
<br />
ビジネスに照らし合わせて考えれば、新製品開発において、事前に市場調査を行うことの重要性と同じだと思います。<br />
<br />
大企業では、巨額の投資をして新製品開発を行うことがありますが、その方向性の正しさは、事前の市場調査の結果によります。<br />
<br />
事前調査の結果が間違っていれば、優れた新製品が開発されても市場では売れないという結果になってしまいます。<br />
<br />
孫子の兵法書における最重要項目は、事前調査を行い、客観的事実から、客観的判断を行うことだと思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-68833541245925537452012-06-18T20:09:00.000+09:002012-06-19T11:48:58.635+09:00孫子 敵情入手いよいよここから用間篇です。<br />
<br />
用間とは、スパイ活動、諜報活動のことです。<br />
<br />
孫子曰く、戦争を始め、10万人の軍隊を擁し、千里先の敵国に遠征すれば、百姓の負担する金額や、公家の負担する金額は日に千金にもおよび、国内外が大騒ぎとなり、仕事ができなくなるものは70万個にも及ぶのである。<br />
<br />
戦争は数年にもおよぶが、勝利は一日で決する。<br />
<br />
それなのに、わずかなお金を惜しみ、敵情を調査しないのは、不仁の至りである。<br />
<br />
軍隊の将軍には適さない。<br />
<br />
主君の補佐役にも成れない。<br />
<br />
戦争に勝つこともできないであろう。<br />
<br />
明君賢将と言われる人が、戦争で勝ち続け、成功し、大衆の前に出てくるのは、情報を敵に先んじで知っているからである。<br />
<br />
情報収集は、鬼神が入手するものではない。<br />
<br />
自然現象で入手するわけではない。<br />
<br />
経験によって入手するものでもない。<br />
<br />
情報は必ず人の手によって入手するものである。<br />
<br />
ここでも、戦争を開始することの負担の大きさを述べ、戦争を起こす前に事前調査をしっかり行うことが述べられています。<br />
<br />
戦争では莫大なお金がかかるうえに、国民に大きな負担を強いることになります。<br />
<br />
このため、戦争を開始する前に、敵国にスパイを送り込んで、しっかり調査することを勧めています。<br />
<br />
そして、この調査は、神のお告げや、占いや、自らの勘と経験に基づくのではなく、人を送り込んで調査しなさいと言っています。<br />
<br />
ここで重要なのは、人を送り込んで調査するということは、客観的事実に基づいて、客観的に判断するということです。<br />
<br />
この判断に不確実なものや、根拠のないものを差し挟んではいけないということです。<br />
<br />
この点は会社経営においても同じことが言えます。<br />
<br />
客観的事実を積み上げて、客観的に判断する能力を身に着けたいと思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-85066970921011146082012-06-17T20:00:00.000+09:002015-04-21T15:44:26.781+09:00FYとはFYとはFiscal Yearの略で日本語では会計年度ということは以前書きました。(<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/04/fy2013_03.html">FY2013の意味</a>)<br />
<br />
インターネットで「FYとは」で検索すると上記の説明だけのものが多く、実際の期間について述べていないものが多くあります。<br />
<br />
そして、FYとはで検索されるかたはFY2013がどの期間かを知りたくて検索する方がほとんどだと思います。<br />
<br />
3月が決算期の場合、疑問点はFY2013が、2012年4月から2013年3月までなのか、2013年4月から2014年3月までなのかだと思います。<br />
<br />
「FYとは」で検索すると、2013年4月から2014年3月までと2012年4月から2013年3月までとの両方の説明が有ります。<br />
<br />
個人的調査結果と結論を以下に示します。<br />
<br />
日本でFY表示を見かけるようになったのは、日本の大手企業が米国で株式を公開し始めた頃だと思います。<br />
<br />
米国で株式を公開するためには、米国の会計基準に則って会計報告する必要があります。<br />
<br />
この米国でFY2013というと、3月決算であれば2012年4月から2013年3月を表します。<br />
<br />
また、9月決算であれば、2012年10月から2013年9月までとなります。<br />
<br />
このため、日本での報告資料でもFY表記がCY(Caledar Year:暦年)と区別するために使用されるようになりました。<br />
<br />
しかし、日本では2012年度(3月決算であれば、2012年4月から2013年3月)あるいは平成24年度(3月決算であれば平成24年4月から平成25年3月)が一般的であり、FY表記に1年のずれを感じてしまいます。<br />
<br />
しかし、もともと英語から入ったFY表記なのですから、米国式にFY2013と表記した場合、2012年4月から2013年3月までと定義しないと、米国と日本で意味が異なってしまうことになります。<br />
<br />
多くの人が、このことに違和感を感じていたと思います。<br />
<br />
ところが、FYとは会計年度を表すということから、FY2013を2013年度と同義に使う企業が出てきました。<br />
<br />
こうなると、FY2013がいつからいつまでなのか、わからなくなってしまいます。<br />
<br />
このためでしょうか、最近の多くの企業の決算報告書をみると、FY2013の表記がほとんどなくなっているようです。<br />
<br />
2013年3月期(2012年4月から2013年3月)や平成25年3月期(平成24年4月から平成25年3月)、2012年度(2012年4月から2013年3月)などの表記になっています。<br />
<br />
日本人の感覚には2012年度(2012年4月から2013年3月)の方がなじみが深いためです。<br />
<br />
インターネットで検索しても様々な説明があり、結局FY2013とはいつからいつまでなのか、わからなかったと記憶しています。<br />
<br />
個人的結論は、FY2013は3月決算であれば、2012年4月から2013年3月までを表し、2013年4月から2014年3月までとするのは過ちだと思います。<br />
<br />
<span style="color: #0000ee; text-decoration: underline;">JFY表記の薦め</span>で書いていますが、2013年4月から2014年3月までを表すなら、JFY2013と表記すれば良いと思います。<br />
<br />
FY表記による混乱や、FY表記による混乱回避法として、下記関連ページも併せて御覧いただければ幸いです。<br />
<br />
FYに関する関連記事<br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/04/fy2013_03.html">FY2013の意味</a><br />
<br />
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2012/11/fy.html">FY表記によ<iframe src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=emodukufdiaryfy1-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4860641051&nou=1&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
る混乱</a><br />
<br />
<span style="color: #0000ee; text-decoration: underline;">JFY表記の薦め</span><br />
<span style="color: #0000ee; text-decoration: underline;"><br /></span>
<a href="http://emodukuf.blogspot.jp/2014/05/fy.html">FYの定義</a><br />
<br />Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-88334378631408411762012-06-15T20:01:00.000+09:002012-08-28T17:13:46.079+09:00孫子 利合動利不合止戦争に勝利し、敵国を奪い取っても、当初の目的を達成しなければ、その戦争は成功とはいえない。<br />
<br />
このような状況を費留(費やした努力に対して得られるものが少ないこと)という。<br />
<br />
優れた君主は目的達成を慮り、優れた将軍は目的達成を主とする。<br />
<br />
有利でなければ戦争を起こさず、必ず得ることが出来る状況でなければ、用兵せず、どうしても戦わざるを得ない状況でなければ戦争をしない。<br />
<br />
君主は自らの怒りをもって戦争を開始してはいけないし、将軍は自らの憤りをもって戦争をしてはいけない。<br />
<br />
有利であれば動き、不利であれば止める。<br />
<br />
怒りはいつしか喜びに、憤りはいつしか悦びに変わるかもしれないが、国が亡びたら復興することはないし、死んだ者は決して生き返らないのである。<br />
<br />
だから、名君は戦争を慎み、名将は戦争を戒めるのである。<br />
<br />
この考え、行動こそが国を安泰にし、軍を全うする道なのである。<br />
<br />
ここでは、リーダーとしての重要な心得を示しています。<br />
<br />
リーダーは己の怒りに任せて行動してはいけない。<br />
<br />
リーダーは必ず勝てる有利な状況でなければ行動していはいけない。<br />
<br />
なぜなら、国は一度滅びると、再興はできないし、戦争で死んでいった兵士たちは決して生き返らないからです。<br />
<br />
戦争は、このような大きなリスクを背負って行うものだから、慎重の上にも慎重に判断する必要があると述べています。<br />
<br />
これは、会社でも同じことが言えます。<br />
<br />
会社は倒産すると多くの社員が路頭に彷徨うことになります。<br />
<br />
これは、リーダーとして最もやってはいけないことだと思います。<br />
<br />
リーダーの判断で勝負に出て、失敗したから倒産したでは済まないのです。<br />
<br />
絶対に失敗しな状況を作り上げてからしか、勝負に出てはいけないということです。<br />
<br />
また、リーダーは自分の怒りに任せて行動していはいけないという点も重要です。<br />
<br />
リーダーは私利私欲を捨て、組織のため、あるいは世のため人のために行動すべきであると述べています。<br />
<br />
リーダーとしての心得を端的に述べている部分だと思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-14129511307258528402012-06-13T20:09:00.000+09:002012-06-15T11:36:48.810+09:00孫子 火攻め、水攻め攻撃に火攻めを用いるものは明晰な頭脳が必要である。<br />
<br />
攻撃に水攻めを用いるものは強大な力が必要である。<br />
<br />
水は敵の物資や戦力を分断することはできるが、物資や戦力を奪い取ることはできない。<br />
<br />
戦争においては、火攻めや水攻めなど様々な戦略がありますが、孫子では水攻めより、火攻めの方が効果があるように書かれています。<br />
<br />
火攻めは物資や戦力を奪うことが出来ますが、水攻めでは分断するにとどまるということです。<br />
<br />
ここで学ぶべきは、各戦略において、必要とされる能力が異なるということではないでしょうか?<br />
<br />
戦況において有効な戦略は異なりますが、最善の戦略を実行する場合、必要とされる将軍の能力は異なるので、自分(将軍)にその作戦を実行する能力があるか見極める必要があるということです。<br />
<br />
ある方面に長けたリーダーであっても、ある方面には疎いということもあります。<br />
<br />
このような状況では、選択する戦略が、戦況での最善の戦略ではないかもしれません。<br />
<br />
孫子では、戦況だけでなく、将軍の能力等も考慮に入れて最善の戦略を選ぶことを推奨しています。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-26200325808013350942012-06-11T20:02:00.000+09:002012-06-11T20:02:00.578+09:00孫子 五火の変火攻めにおいては、次に示す5つの変化に合わせて、攻撃方法を変えなければならない。<br />
<br />
敵陣地内で火の手が上がれば、これに応じて外から攻撃を加えなければならない。<br />
<br />
敵陣地内で火の手が上がっても、敵兵が冷静で反応がなければ、攻撃することなく、様子をうかがう必要がある。<br />
<br />
火の勢いを見極め、勢いがあれば攻撃し、勢いがないようであれば攻撃を中止した方が良い。<br />
<br />
敵陣地の外側から火を放つことが出来るのであれば、敵の反応に関係なく、時を持して火を放った方が良い。<br />
<br />
風上で火の手が上がった場合、風下から攻撃してはいけない。<br />
<br />
昼の風は長続きするが、夜の風はすぐに止む。<br />
<br />
このように、火には様々な変化があるので、それに応じて攻撃する必要がある。<br />
<br />
当時に戦争においては火攻めは有効な攻撃法であるので、そのケーススタディについて述べています。<br />
<br />
ここで重要なのは、火攻めの場合のありとあらゆる状況を予測して、事前に攻撃方法を決めていることです。<br />
<br />
繰り返しますが、孫子においては事前準備が大きな役割を持ちます。<br />
<br />
火攻めの場合のすべきこと、すべきでないことが書かれています。<br />
<br />
ビジネスにおいても同様で、事前準備が重要です。<br />
<br />
前もって、想定される問題や状況を考えておけば、その場で慌てることがないのです。<br />
<br />
まずは、間違いのない仮説を立てる訓練が必要かと思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-3281964993205876032012-06-08T20:00:00.000+09:002012-06-08T20:00:17.420+09:00孫子 火攻めここより、いよいよ火攻篇です。<br />
<br />
孫子によると火攻めの目的は5つある。<br />
<br />
一つめは人を焼く、二つめは兵糧を焼く、三つめは物資を焼く、四つめは倉庫を焼く、五つめは宿を焼くである。<br />
<br />
火攻めを行うには条件がある。<br />
<br />
火種を予め準備するのはもちろんである。<br />
<br />
火をつけるのには時期がある。<br />
<br />
火を起こすのに適した日がある。<br />
<br />
時期とは空気が乾燥しているときである。<br />
<br />
適した日とは、月が箕(き)、壁(へき)、翼(良よく)、軫(しん)にあるときである。<br />
<br />
この時は風が吹く日である。<br />
<br />
孫子の時代、火攻めは重要な作戦だったので、火攻めの目的、時期を明確にしています。<br />
<br />
火攻めは空気が乾燥し、風が強い時に行えば効果的だということです。<br />
<br />
ビジネスにおいて、重要なことは、重要なプロジェクトを開始する際に、その目的と効果的方法をあらかじめ準備しておくということです。<br />
<br />
孫子では事前準備は必須であり、先を見越した事前準備を推奨しています。<br />
<br />
世の中にはやってみないとわからない部分もありますが、実は、それは、考える能力がないからなのだと思います。<br />
<br />
少なくとも自分の能力の範囲内だけでも先を見越した事前準備をしてプロジェクトを立ち上げたいと思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-42787495475126339622012-06-06T20:01:00.000+09:002012-06-06T20:01:00.575+09:00孫子 始めは処女の如く、後には脱兎の如し戦争における重要事項は、敵の意向に従って、敵の注意を一点に向かわせ、千里先にいる敵の将軍を殺すことにある。<br />
<br />
これを巧みに事を為すものという。<br />
<br />
将に開戦しようとする日に、関所を封鎖し、通行許可証を破り捨て、敵国の使者を通過させることなく、会議を行い、決定する。<br />
<br />
敵国に隙があれば、速やかに侵攻し、敵の重要拠点を秘かに落とす。<br />
<br />
敵の状況に合わせて作戦を変化させる。<br />
<br />
つまり始めは処女のように振る舞い、敵陣の門戸を開かせ、後には脱兎のように攻め入れば、敵は防ぐことが出来ないであろう。<br />
<br />
ここでは、戦争においては、相手を油断させ、相手が油断している隙につけいることが重要だと説いています。<br />
<br />
ここでも、孫子は正攻法だけでは駄目で、正攻法と奇襲戦法を組み合わせる重要性を説いています。<br />
<br />
始めは処女の如くは、相手の言うままにおとなしく聞き入れているが、その裏では、相手の隙を突く準備をします。<br />
<br />
そして、いざ好機と見るや脱兎のごとく攻め入るのです。<br />
<br />
ビジネスにおいては、最新技術の開発を秘密裏に行い、機が熟すと同時に新製品をリリースし、他社の追従を許さない環境を作ることでしょうか?<br />
<br />
いずれにせよ、自社のことだけではなく、他社や市場の状況を常に把握分析することが重要だと学びました。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-31314446462631463862012-06-04T20:00:00.000+09:002012-06-04T20:00:08.849+09:00孫子 死地に陥れて然る後に生く諸外国の考え方や動向を知らないものは、予め諸外国と交渉することが出来ない。<br />
<br />
山林、険阻、沼沢等の地形を知らないものは、軍を進めることが出来ない。<br />
<br />
地元の道案内を用いないものは、地の利を生かすことが出来ない。<br />
<br />
これらの一つでも欠ければ、覇王の兵とは言えない。<br />
<br />
覇王の兵は、大国を攻撃すれば、軍隊を招集する間も与えないであろう。<br />
<br />
脅威を敵に加えれば、敵国は外交をすることすら出来ないであろう。<br />
<br />
そうすれば、外交を競い合うことなく、天下の権力を手中にし、自国の考え方を述べ、脅威を敵国に与えることが出来る。<br />
<br />
そうなれば、城は容易に入手でき、敵国を容易に破ることが出来る。<br />
<br />
通常とは異なる褒賞を与えたり、通常とは異なる命令を出したり、まるで一人の兵士を扱うがごとく、軍を扱うことが出来る。<br />
<br />
兵士に命令を下す場合、言葉での説明は不要である。<br />
<br />
兵士に命令を下す場合、良いことだけを告げ、悪いことは言う必要はない。<br />
<br />
兵士は絶体絶命の状況に追い込まれて、生きの伸びることを真剣に考えるのである。<br />
<br />
軍は死地に陥れて、勝敗を決するのである。<br />
<br />
ここでも、兵士を絶体絶命の状況に追い込んで、死に物狂いで働かせることが必勝法であると書かれています。<br />
<br />
しかし、ここに書いてあることをそのまま実行すると、後々大きな痛手を受ける危険性があると思います。<br />
<br />
実際に、兵を騙して絶体絶命に追い込むのではなく、兵にをその気にさせる必要があると思います。<br />
<br />
この部分の解釈は難しいと思います。<br />
<br />
頭では、兵士を絶体絶命の状況に追い込んで、死に物狂いで働かせれば、いい仕事をすることはわかります。<br />
<br />
しかし、良いことだけを告げて、悪いことは隠して、兵士を働かせるのは、現代では無理だと思います。<br />
<br />
現代においては、社員が死に物狂いで働かせられるような疑似的死地を作り上げる必要がありそうです。<br />
<br />
ここでは、集団の心を一つにして、死に物狂いで働く環境づくりが重要であることを理解したいと思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-85910548174316886462012-06-01T20:00:00.000+09:002012-06-01T20:00:16.889+09:00孫子 各地戦闘法敵国に攻め入る場合、敵国の奥深くに侵攻すれば、兵士たちの心は一つになるが、それ程深くない時は心を一つにしにくいものである。<br />
<br />
自国を出て、国境を越えて戦うということは、自国との縁が絶えるということである。<br />
<br />
四方につながるところは衢地という。<br />
<br />
敵国奥深くまで入ったところを重地という。<br />
<br />
敵国に浅く入ったところを軽地という。<br />
<br />
背後に堅固な岩場、前方が狭い道のようなところを囲地という。<br />
<br />
逃げ道のない所を死地という。<br />
<br />
散地(自国領内)では、兵士たちの心を一つにしようと努力する。<br />
<br />
軽地では、兵士たちにいうことを聞かすように努力する。<br />
<br />
争地(占領するれば有利となる地)では、敵の背後に回り込む努力をする。<br />
<br />
交地(自軍も敵軍も進軍すべき地)では、守りを固めるように努力する。<br />
<br />
衢地では、隣接諸外国とのつながりを強くしようと努力する。<br />
<br />
重地では、食料の調達に努力する。<br />
<br />
圮地(進行が困難なところ)では、進路を急ぐ努力をする。<br />
<br />
囲地では、逃げ場を塞ぐ努力をする。<br />
<br />
死地では、兵士たちに決死の覚悟で対しないと生き残れないことをわからせるように努力する。<br />
<br />
兵士というものは、敵に包囲されれば、必死で防御し、やむを得ない状況になれば、必死で戦い、状況があまりにも逼迫すれば、命令に従うものである。<br />
<br />
ここで書いてあることは、九地篇のはじめと同じ内容のところもありますが、各地での戦闘方法について述べてあります。<br />
<br />
要点は、如何に兵士たちの心を掴んで、一つにするかということです。<br />
<br />
兵士たちは、絶体絶命の状況におかれれば死ぬ物狂いで、心を一つにして戦うが、それ以外の場合も心を一つにするように仕向ける必要があります。<br />
<br />
これは、ビジネスでも同様で、社員の心を一つにし、大きな目標に向かって邁進することが重要です。<br />
<br />
仕事をするのは、一人一人の社員たちであり、その心を一つにすることが、大きな力を生み出すのです。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-51314487840956184452012-05-30T20:09:00.000+09:002012-05-31T01:15:17.725+09:00孫子 九地の変軍隊の将たる者、冷静さをもって対処し、厳正さをもって治める。<br />
<br />
兵士たちの耳目を奪い、情報を与える必要はない。<br />
<br />
作戦を変えたり、戦略を変えたりしても知らせる必要はない。<br />
<br />
場所を変えたり、進路を変えたりしても、考えさせる余地を与えてはならない。<br />
<br />
軍隊を率いて、これを指揮する場合、高い所にぼらせて、梯子を外すように仕向けなければならない。<br />
<br />
軍隊を率いて、敵国の置く深くに侵攻したら、機会に乗じて、船を焼き、釜を割って、羊の群れを追うように動かせなければならない。<br />
<br />
命令により、往ったり来たりして、どこに向かっているのかはわからない。<br />
<br />
全軍を集めて、険しい戦地に投入するのは、将軍の仕事である。<br />
<br />
九地の変化、進退の利、人情の理を配慮しなければならない。<br />
<br />
ここでは、軍隊は絶体絶命の死地に投入されれば死ぬ気で戦い、実力以上のものを発揮することが書かれています。<br />
<br />
たしかに、人は窮地に立たされると、思いもよらない力を発揮します。<br />
<br />
このため、軍隊を絶体絶命の状態にしなさいと言っています。<br />
<br />
しかし、これは、誤って理解すると、大きな失敗をする危険性を孕んでいます。<br />
<br />
精神的に絶対説明に追い詰めて、火事場の糞力を引き出せればよいのですが、失敗すると兵士が潰れてしまいます。<br />
<br />
この兼ね合いが難しいので、ここで書かれていることは、最後の手段だと思います。<br />
<br />
精神的に強い人ばかりではないので、現代社会でこの考えはリスクが高すぎるように思います。<br />
<br />
いつの時代もそうですが、予想もできないような大きな成果は、予想もできない大失敗と背中合わせだということを認識しておく必要があると思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-32837367837048006662012-05-28T20:09:00.000+09:002012-05-28T20:09:00.242+09:00孫子 呉越同舟戦上手は、例えれば率然のようなものである。<br />
<br />
率然とは、常山の蛇のことである。<br />
<br />
常山の蛇は、首を攻撃すれば、尾が反撃し、尾を攻撃するれば、首が反撃し、胴を攻撃すれば、首と尾が反撃してくる。<br />
<br />
敢えて尋ねるが、軍隊は率然のようにすることができるか?<br />
<br />
曰く、できる。<br />
<br />
呉の人と越の人は相憎みあう関係であるが、同じ船に乗り合わせた際に、強風に遭えば、その助け合うこと左右の手の様である。<br />
<br />
この例からして、馬を並べて車輪を埋めてもまだ十分ではない。<br />
<br />
軍隊の勇猛心を駆り立て、心を一つにするのは政治の仕事である。<br />
<br />
剛なるものも柔なるものも、その能力を引き出すのは地の利である。<br />
<br />
戦上手は、軍隊を一人の人を扱うように扱うことが出来る。<br />
<br />
それは、軍隊の状況を、そうしなければならないように仕向けるからです。<br />
<br />
ここでは、集団としての軍隊を一人の人を扱うように統制する秘訣が述べられています。<br />
<br />
心を一つにする秘訣は、皆が心を一つにしなければならないような状況を作ることです。<br />
<br />
集団の心を一つにする方法として二種類あると思います。<br />
<br />
一つは、こうすれば、いいことがあるよという、ポジティブは目標を共有することです。<br />
<br />
もう一つは、そうしなければ、命が危ないと思わせるほど危険な状態に追い込むことです。<br />
<br />
この両者はどちらが良いということではなく、状況に合わせて使い分ける必要があると思います。<br />
<br />
いずれに方法でも、心を一つにし、一致団結した際の力は想像を絶するものであり、とても無理だと思うような難問を解決する力となります。<br />
<br />
ビジネスにおいても、働くメンバー全員の心を一つにすることが成功の秘訣と言えると思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-22502767619268100952012-05-25T20:09:00.000+09:002012-05-25T20:19:46.753+09:00孫子 絶体絶命 敵国内を進んでいき、敵国内奥深く進軍すると、兵士の集中力が高まり、敵軍が勝つことはなくなる。<br />
<br />
肥沃な土地から食料を掠め取り、軍の食料は満たされる。<br />
<br />
疲労を回復するため静養し、気持ちを一つにして力を合わせる。<br />
<br />
策略を巡らし、敵が思いをよらない様な作戦を立案する。<br />
<br />
このような状況で、逃げ場のない戦場に投入すれば、死を恐れて逃げ出すことがない。<br />
<br />
また、どうして死ぬことがあるだろうか?<br />
<br />
兵士は人力を尽くすであろう。<br />
<br />
兵士は、絶対絶命の状況に陥れば、死を恐れなくなる。<br />
<br />
逃げ場所が無くなれば結束が強くなり、敵国深く立ち入れば絆が強くなり、どうしようもなくなれば戦うことになる。<br />
<br />
このため、兵士は自らを戒め、上官が指示しなくても作戦を実行し、説明しなくても作戦を理解し、命令しなくても信頼が生まれる。<br />
<br />
噂話を禁じ、疑念を払えば、死ぬまで忠誠心から戦う。<br />
<br />
兵士たちは、財産がないからと言って、財産が要らないわけではないし、死に直面しているからと言って、命が惜しくないわけではない。<br />
<br />
戦争に旅立つ日、兵士は涙で胸襟を濡らし、涙を顎に至ったはずである。<br />
<br />
兵士を絶体絶命の戦場に送り込むと期待以上の働きをする。<br />
<br />
人間は、絶体絶命の状況に追い込まれると、思いもよらない力を発揮することがあります。<br />
<br />
これは、集団であるとさらに顕著に表れます。<br />
<br />
結束の弱い軍隊であっても、死に直面すれば皆が結束し、生き延びようと努力します。<br />
<br />
ビジネスにおいては、上記のように疑似的に自分を追い込むことにより、実力以上の力を引き出すことが出来ます。<br />
<br />
ただし、これは訓練が必要で、いきなり修羅場に立たされると、人間は何もできなくなることもあります。<br />
<br />
いわゆる火事場の糞力を引き出すためには、精神的訓練を積んでおく必要があると思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-15130167573794466502012-05-23T20:09:00.000+09:002012-05-23T20:18:38.318+09:00孫子 愛する所を奪う昔の戦上手は、敵軍の前後部隊を分断し、数の多い部隊と数の少ない部隊も分断し、精鋭部隊と一般部隊も分断し、幹部と兵士の関係を乱し、兵士が分散させて集まらせず、軍を一丸とさせない。<br />
<br />
有利であれば攻撃し、有利でなければ戦わない。<br />
<br />
あえて尋ねる、もし敵が体制を整えて攻めてきたらどうする。<br />
<br />
まず、敵の愛する場所(急所)を奪えば、敵は思うように動かせる。<br />
<br />
作戦で最も重要なことは、スピードである。<br />
<br />
敵の隙に乗じて、思いもよらない道を通り、手薄なところを攻めるべきである。<br />
<br />
万全の態勢で攻めてくる敵への対処法として、ここでは機先を制することを勧めています。<br />
<br />
作戦で重要なのはスピードで、相手の隙に乗じて、思いもよらない作戦を実行すれば、戦いを有利に進めることが出来るといっています。<br />
<br />
特に、相手の急所を見極め、速攻で攻撃することが有効だということです。<br />
<br />
ビジネスにおいても、スピードが重要な局面が多々あります。<br />
<br />
重要な決断には時間をかけたいところですが、時間をかけたがために敗北することもあります。<br />
<br />
正しい判断を短時間で行うことがリーダーの役割だということです。<br />
<br />
極めて困難なことですが、常日頃から訓練する必要があると思います。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-47773733382267126212012-05-21T20:00:00.000+09:002012-06-01T19:32:05.996+09:00孫子 九地いよいよ、ここから九地篇です。<br />
<br />
孫子によれば、兵法には、散地、軽地、争地、交地、衢地、重地、圮地、囲地、死地がある。<br />
<br />
各国の君主が自らの国内で戦う場合、散地という。<br />
<br />
敵国に侵攻し、まだ深く侵攻していないところを軽地という。<br />
<br />
自軍が勝ち取れば有利となり、敵国が勝ち取れば敵国が有利となるところを争地という。<br />
<br />
自軍は進むべきであり、敵軍も来るべきところを交地という。<br />
<br />
周囲の国と隣接し、先に取得すれば各国の協力を得られるところを
衢地 という。<br />
<br />
敵におく深くに入り込み、敵城を間近にするようなところを重地という。<br />
<br />
山林や険しい場所、沼沢など、進行が困難なところを圮地という。<br />
<br />
入口が狭く、撤退する際に迂回を必要とし、少数の敵で、多数の自軍を討つことが出来るところを囲地という。<br />
<br />
素早く戦えば生き残れ、素早く戦わなければ敗北するところを死地という。<br />
<br />
散地では戦わない方が良い。<br />
<br />
軽地には留まってはいけない。<br />
<br />
争地では、先に取得されたら、攻撃してはいけない。<br />
<br />
交地では、連携を保たなければならない。<br />
<br />
衢地では諸国と外交をすべきである。<br />
<br />
重地では食料を盗め。<br />
<br />
圮地は速やかに通過する。<br />
<br />
囲地では奇策を謀る。<br />
<br />
死地では勇敢に戦うしかない。<br />
<br />
ここでは、各地形での戦い方を示しています。<br />
<br />
孫子では事前調査が必須なので、各地形による戦い方を頭に入れておくことが重要なのです。<br />
<br />
この基本に忠実でありながら、現場での臨機応変の対応が孫子の極みだと思います。<br />
<br />
ビジネスにおいても、ケーススタディは重要で、これから新規参入する場合は、様々な状況を想定し、対応策を練っておくことが重要です。<br />
<br />
事前調査とその対応方法を決定し、その場では、基本に忠実でありながら、臨機応変な対応が必要だということです。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7415808914779465589.post-16591006774591554392012-05-18T20:09:00.000+09:002012-05-18T20:09:00.595+09:00孫子 吾彼地形自軍の兵力を把握して、攻撃に出るべき時期がわかっていても、敵軍の兵力を把握して、攻撃すべき字でないことをわかっていなければ、勝算は半分である。<br />
<br />
敵軍の兵力を把握して、攻撃に出るべき時期がわかっていても、自軍の兵力を把握して、攻撃すべき時期でないことをわかっていなければ、勝算は半分である。<br />
<br />
敵軍の兵力を把握して、攻撃に出る時期がわかり、自軍の兵力を把握して、攻撃すべき時期がわかっていても、地形を把握せず、攻撃すべき時期でないことをわかっていなければ、勝算は半分である。<br />
<br />
故に戦上手は、攻撃を開始して迷うことがなく、挙兵して苦境に立たされることはない。<br />
<br />
敵軍の兵力と自軍の兵力を把握すれば、勝たないことはない。<br />
<br />
また、天候や地形を把握すれば、勝ちを逃すはずがない。<br />
<br />
ここにおいても、現状分析の重要性を説いています。<br />
<br />
ビジネスにおいて考えると、自社の実力を把握していても、競合他社の実力がわからなければ、競争に勝てる確率は50%です。<br />
<br />
同様に競合他社の実力を良く分析して把握していても、自社の実力を理解していなければ、競争に勝つ確率は同様に50%です。<br />
<br />
さらに、競合他社の実力を把握し、自社の実力を把握していても、市場の状況を理解していなければ、競争に勝つ確率はやはり50%です。<br />
<br />
ビジネスの世界で、競争を勝ち抜くためには、自社の実力、競合他社の実力、市場の状況を良く把握しなければならないことになります。<br />
<br />
もっともなことだと思います。<br />
<br />
自社の実力を知らずに無謀な戦略を立てても勝てるわけなないし、他社の実力を知らずに、勝負を挑むのも無謀です。<br />
<br />
さらに、孫子の奥の深い所は、自社や競合他社だけでなく、市場の状況もしっかり把握しなさいと言っている点です。<br />
<br />
競合他社より、自社の実力が上でも、市場が冷え込んでいたら、大きな勝利は得られないからです。<br />
<br />
孫子は、読めば読む程、奥の深い内容だと感じます。Takero Fukudomehttp://www.blogger.com/profile/09998524215632210806noreply@blogger.com0