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2013年6月7日金曜日

JFY表記の薦め

ブログの更新が長いこと滞っていますが、今日はFY表記の混乱を回避するためのJFY表記の薦めについて述べたいと思います。

FY表記については、多くの方が興味を持たれているようです。

FYって、何の略?

FYの意味は?

FY2014って、いつからいつまで?

なぜ、わざわざFYをつけるの?

など、疑問点は人様々なようです。

まずは、簡単におさらいしてから、本題に入りたいと思います。

FYとはFiscal Year(あるはFinacial Year)の略で、日本語では会計年度と訳すことが多いです。

日本に多い3月決算の会社であれば、FY2014は2013年4月から2014年3月までを指すことが多いです。

FYはCY(Calendar Year)と区別するためにつけることが多いです。

CYとは日本語では暦年と訳され、いわゆる暦の1月1日から12月31日までを表します。

一方、会社の会計年度(事業年度)は、3月決算だったり、6月決算だったりします。

このため、会社の業績をまとめる場合4月から翌年の3月までだったり、7月から翌年6月までの1年間でまとめることになります。

このため、日本では平成25年度(平成25年4月から平成26年3月まで)とか、2013年度(2013年4月から2014年3月まで)と会計年度を表現してきました。

では、2013年4月から2014年3月までを、なぜFY2013ではなく、FY2014と表記するのでしょうか?

ここからは、私の推測が多分に入りますが、FY表記は英語圏の表記方法です。

日本企業のグローバル化が進む中、米国市場に株式を公開する企業が増えてきました。

米国市場で株式を公開するためには米国会計基準に則った会計を行い、情報公開する必要があります。

この時、米国では9月決算であれば、FY2014は2013年10月から2014年9月までを表していたのです。

このため、FY表記を3月決算の多い日本で行う場合に、FY2014は2013年4月から2014年3月までを表すようになったのだと思います。

しかし、平成25年度あるいは2013年度という表記に慣れ親しんできた日本人にとって、FY2014表記は混乱しました。

混乱は二つあります。

ひとつは、FY2014が2013年4月から2014年3月までを表すと頭で理解していても、グラフなどであらわされたFY15やFY20が2015年度や2020年度と混同してしまうのです。

もうひとつは、FY2014がいつからいつまでか知らない人がFY2014を2014年4月から2015年3月までの意味で使い始めたことです。

インターネットでFY2014で表記された決算報告書を見ると、2013年4月から2014年3月までを表す場合と2014年4月から2015年3月までを表す場合の両方があります。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

上記のような混乱を回避するためにJFY(Japanese Fiscal Year)表記の徹底をしてはどうかと思います。

つまり、2014年度はJFY2014と表記するのです。

こう表記することで、FY表記で起こるような混乱を回避できると思うのです。

3月決算の会社であれば、FY2014は2013年4月から2014年3月までを表し、JFY2014は2014年4月から2015年3月までを表すと定義して、使い分ければ良いと思います。

JFY表記を徹底すれば、英語の報告書でFY2014は2013年4月から2014年3月までを表し、JFY2014は2014年4月から2015年3月までを表すことも浸透し、混乱もなくなるのではないでしょうか?

JFYが浸透するまでは日本語の使用ではJFYを使用し、英語の資料ではFYはJFYに1を足して資料を作り直せばよいし、JFYが浸透してくれば、そのままJFYでも理解してもらえるのではないでしょうか?

これだけ、多くの人が混乱しているFY表記です。

ここでFY表記を見直して、JFY表記をうまく使い、混乱を回避したいものです。

FY表記で混乱して、このブログに辿り着いた皆様方の御意見を伺えれば幸いです。

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