3月決算の多い日本では、本日よりFY2016あるいはFY16が始まる会社が多いのではないでしょうか?
そして、この時期FY2016、FY16って何と疑問に感じる人が多い時期でもあります。
またこの時期、FY2016やFY16とあわせて、CY2016やCY16との表現も良く見かけます。
このブログでは、FYについて記載した過去の記事がいくつかあるので、こちらも御参照下さい。
JFY表記の薦め
FY表記による混乱
FYとは
FY2013の意味
CYはCalendar Yearの略で日本語では暦年と呼ばれます。
CY(暦年)では1年は1月に始まり12月に終わります。
これに対して会社では3月決算の会社や6月決算の会社など1年の始まりが4月だったり7月だったりします。
このためその会社の会計年度を意味し、CY2016やCY16(暦年)と区別するためにFY2016やFY16と表記します。
では、FY2016あるいはFY16とはいつからいつまでのことを指すのでしょうか?
例えば3月決算の会社なら、2015年4月から2016年3月までがFY2016あるいはFY16を表す場合が多いと思います。
多いと書いたのはFY2016あるいはFY16を2016年4月から2017年3月までを表す会社もあるからです。
これがFY2016あるいはFY16とはいったいいつからいつまでをことを言うのか疑問に思い調べる人が多い理由だと思います。
日本人の感覚では年度の感覚があるので2016年度と言われれば、ほとんどの人が2016年4月から2017年3月までをいうと感じると思います。
この感覚で2016年度を英語表記する際FY2016あるいはFY16と書くのだと思います。
しかし、年度の始まりが10月の米国などではFY2016あるいはFY16と書くと2015年10月から2016年9月までを表します。
このため一昔前の大企業がFY表記を導入した際は、多くの3月決算の会社がFY2016あるいはFY16と書けば、2015年4月から2016年3月の意味で使っていました。
しかし、この表記方法は日本人にはなじまず、FY2016と2016年度がごっちゃになって、混乱することが多かったようです。
あくまで推測ですが、上記の様な理由からFY2016あるいはFY16と書いた場合、2015年4月から2016年4月までを意味する場合と2016年4月から2017年4月までを意味する場合が混在しているのだと思います。
このようにFYの指し示す期間が2通り混在するのは好ましくないと思います。
「FYの定義」で示したようにJFYという表記を導入し、JFYとFYを使い分け期間を一義的に定義した方が良いと思うのですが如何でしょうか?
皆様方の御意見をお待ちしています。