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2011年7月4日月曜日

薩摩いろは歌 さ

「酒も水流れも酒となるぞかしただ情あれ君がことの葉」

「場合によっては、酒も水のように感じるし、川の流れが酒と感じる場合もある。君主たる者、部下にかける言葉には常に情けをかけよ」

普通は、酒を振る舞えば、気持ちも高ぶり、士気が上がるものでありますが、酒を与えても水を飲むがごとく、しらける場合があります。

逆に、酒の代わりに水を与えても、気持ちが高揚し、士気が上がる場合があります。この差は、与えるものの与え方の差によるものであります。

君主が士気を上げるために、酒を振る舞ったとしても、部下のこと、国のことを思い、情け深き心で振る舞えば、部下たちの士気は上がり、気持ちも高ぶってくるでしょう。

しかし、わが身のことのみを思い、部下や国のことを顧みず、ただ士気を上げるために酒を振る舞っても、部下たちの士気は上がらず、ただ水を飲んでいるがごとく冷静でしょう。

逆に、君主が部下のこと国のことを思い、情け深く接すれば、単なる水を与えても、一流のお酒のように感じ、士気も上がります。

つまり、上司の日頃の振る舞いによって、同じ行為を行っても、部下の感じ方は異なるということになります。

リーダーたる者、自分の保身を思うのではなく、部下や会社、社会のことを思い、大局観に立って考えなければ、人はついてこないということだと思います。

一人でも二人でも部下のいる上司は、常にこのことを頭の片隅に入れておく必要があると思います。

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