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2011年7月25日月曜日

薩摩いろは歌 も

「もろもろの国や所の政道は人に先づよく教へ習はせ」

「諸所、国や地方の政治を行う上では、法律や規律について、人民に周知徹底し、教育することが重要である。」

政治を行う上で、法律や条例をはじめ、各種規則を制定することは重要であります。規則のない世界では、多くの場合無法地帯となり、治安は悪くなります。

しかし、規則を制定するのは、制定することが目的ではなく、人々が平和に暮らせる世にすることが目的であり、このためには、規則の内容と意図を人々に周知徹底し、教育することが重要となってきます。

規則を制定すると、本来の制定目的を蔑ろにし、文面だけの意味で裁きを下す危険性があります。政治を行うものは、このことを熟慮し、規則制定の意義を周知徹底することに精力を費やすべきです。

例えば、道路交通法は、急速に増加する自動車から弱者である歩行者等を守ることが目的だと思います。交差点での一旦停止で、タイヤが止まったか止まらなかったかの違反者を検挙するのが目的ではなく、全く減速することなく、交差点に突っ込み、大事故になるような車を検挙することが目的だと思います。

規則の解釈のされ方は、環境や時代背景などで大きく変化していきます。文字面だけで議論するのではなく、規則の制定目的に則った判断が重要だと思います。

現在、裁判員制度が採用されていますが、この目的の一つは、裁判所の判決と国民感情に開きがあるとして、国民感情を裁判判決に反映させることがあります。

裁判所は、厳格に法を解釈して、法に則って判決を出そうとします。しかし、法は完全ではありません。国民目線では、おかしいという判決がいくつかありました。

このようなギャップは、法の解釈が制定目的から判断するよりも、文章の意味から判断されたことが大きな原因の一つだと思います。

裁判所の常識が、国民の常識から離れていってしまった結果だと思います。裁判員制度は始まったばかりで、まだ制度として熟成していませんが、上記のようなギャップを埋めてくれる一つの解決手段だと思います。

世の中をさらに良くするための試みとして、温かく見守っていきたいと思います。

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