「弓を得て失ふことも大将の心一つの手をばはなれず」
「弓の道を究めても、戦で負けることがあるのは、大将の心の持ち方で決まるのである。」
どんなに大将自身が武を究めて、兵士たちを訓練して、優れた軍隊を作り上げても、大将が常に戦況を分析して、兵士たちの士気を観察して、その時に最も適した作戦を適用しなければ戦に負けてしまいます。
勝負の行方は、大将の心の持ち方、考え方で決まるといっても過言ではありません。大将は、時々刻々と変わる戦況を常に把握するとともに、自分の兵士の士気や疲弊具合も把握する必要があります。
どんなに戦況が良くても、兵士が疲弊し、士気が上がらない時に、突撃命令を出しても、兵士は思い通りに戦ってくれません。
逆にどんなに戦況が悪くても、兵士が疲弊していても、大将を信じ、兵士たちの士気が高ければ、戦況をひっくり返すほどの働きをしてくれるときがあります。
大将たる者、常日頃から兵士から尊敬されるような振る舞いを心掛け、自分のためではなく、世のため、人のために尽くす努力を怠ってはいけないと感じます。
なかなかできることではありませんが、常に頭に入れておきたい事柄です。
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