戦争に勝利し、敵国を奪い取っても、当初の目的を達成しなければ、その戦争は成功とはいえない。
このような状況を費留(費やした努力に対して得られるものが少ないこと)という。
優れた君主は目的達成を慮り、優れた将軍は目的達成を主とする。
有利でなければ戦争を起こさず、必ず得ることが出来る状況でなければ、用兵せず、どうしても戦わざるを得ない状況でなければ戦争をしない。
君主は自らの怒りをもって戦争を開始してはいけないし、将軍は自らの憤りをもって戦争をしてはいけない。
有利であれば動き、不利であれば止める。
怒りはいつしか喜びに、憤りはいつしか悦びに変わるかもしれないが、国が亡びたら復興することはないし、死んだ者は決して生き返らないのである。
だから、名君は戦争を慎み、名将は戦争を戒めるのである。
この考え、行動こそが国を安泰にし、軍を全うする道なのである。
ここでは、リーダーとしての重要な心得を示しています。
リーダーは己の怒りに任せて行動してはいけない。
リーダーは必ず勝てる有利な状況でなければ行動していはいけない。
なぜなら、国は一度滅びると、再興はできないし、戦争で死んでいった兵士たちは決して生き返らないからです。
戦争は、このような大きなリスクを背負って行うものだから、慎重の上にも慎重に判断する必要があると述べています。
これは、会社でも同じことが言えます。
会社は倒産すると多くの社員が路頭に彷徨うことになります。
これは、リーダーとして最もやってはいけないことだと思います。
リーダーの判断で勝負に出て、失敗したから倒産したでは済まないのです。
絶対に失敗しな状況を作り上げてからしか、勝負に出てはいけないということです。
また、リーダーは自分の怒りに任せて行動していはいけないという点も重要です。
リーダーは私利私欲を捨て、組織のため、あるいは世のため人のために行動すべきであると述べています。
リーダーとしての心得を端的に述べている部分だと思います。
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2012年6月15日金曜日
2012年6月13日水曜日
孫子 火攻め、水攻め
攻撃に火攻めを用いるものは明晰な頭脳が必要である。
攻撃に水攻めを用いるものは強大な力が必要である。
水は敵の物資や戦力を分断することはできるが、物資や戦力を奪い取ることはできない。
戦争においては、火攻めや水攻めなど様々な戦略がありますが、孫子では水攻めより、火攻めの方が効果があるように書かれています。
火攻めは物資や戦力を奪うことが出来ますが、水攻めでは分断するにとどまるということです。
ここで学ぶべきは、各戦略において、必要とされる能力が異なるということではないでしょうか?
戦況において有効な戦略は異なりますが、最善の戦略を実行する場合、必要とされる将軍の能力は異なるので、自分(将軍)にその作戦を実行する能力があるか見極める必要があるということです。
ある方面に長けたリーダーであっても、ある方面には疎いということもあります。
このような状況では、選択する戦略が、戦況での最善の戦略ではないかもしれません。
孫子では、戦況だけでなく、将軍の能力等も考慮に入れて最善の戦略を選ぶことを推奨しています。
攻撃に水攻めを用いるものは強大な力が必要である。
水は敵の物資や戦力を分断することはできるが、物資や戦力を奪い取ることはできない。
戦争においては、火攻めや水攻めなど様々な戦略がありますが、孫子では水攻めより、火攻めの方が効果があるように書かれています。
火攻めは物資や戦力を奪うことが出来ますが、水攻めでは分断するにとどまるということです。
ここで学ぶべきは、各戦略において、必要とされる能力が異なるということではないでしょうか?
戦況において有効な戦略は異なりますが、最善の戦略を実行する場合、必要とされる将軍の能力は異なるので、自分(将軍)にその作戦を実行する能力があるか見極める必要があるということです。
ある方面に長けたリーダーであっても、ある方面には疎いということもあります。
このような状況では、選択する戦略が、戦況での最善の戦略ではないかもしれません。
孫子では、戦況だけでなく、将軍の能力等も考慮に入れて最善の戦略を選ぶことを推奨しています。
2012年6月11日月曜日
孫子 五火の変
火攻めにおいては、次に示す5つの変化に合わせて、攻撃方法を変えなければならない。
敵陣地内で火の手が上がれば、これに応じて外から攻撃を加えなければならない。
敵陣地内で火の手が上がっても、敵兵が冷静で反応がなければ、攻撃することなく、様子をうかがう必要がある。
火の勢いを見極め、勢いがあれば攻撃し、勢いがないようであれば攻撃を中止した方が良い。
敵陣地の外側から火を放つことが出来るのであれば、敵の反応に関係なく、時を持して火を放った方が良い。
風上で火の手が上がった場合、風下から攻撃してはいけない。
昼の風は長続きするが、夜の風はすぐに止む。
このように、火には様々な変化があるので、それに応じて攻撃する必要がある。
当時に戦争においては火攻めは有効な攻撃法であるので、そのケーススタディについて述べています。
ここで重要なのは、火攻めの場合のありとあらゆる状況を予測して、事前に攻撃方法を決めていることです。
繰り返しますが、孫子においては事前準備が大きな役割を持ちます。
火攻めの場合のすべきこと、すべきでないことが書かれています。
ビジネスにおいても同様で、事前準備が重要です。
前もって、想定される問題や状況を考えておけば、その場で慌てることがないのです。
まずは、間違いのない仮説を立てる訓練が必要かと思います。
敵陣地内で火の手が上がれば、これに応じて外から攻撃を加えなければならない。
敵陣地内で火の手が上がっても、敵兵が冷静で反応がなければ、攻撃することなく、様子をうかがう必要がある。
火の勢いを見極め、勢いがあれば攻撃し、勢いがないようであれば攻撃を中止した方が良い。
敵陣地の外側から火を放つことが出来るのであれば、敵の反応に関係なく、時を持して火を放った方が良い。
風上で火の手が上がった場合、風下から攻撃してはいけない。
昼の風は長続きするが、夜の風はすぐに止む。
このように、火には様々な変化があるので、それに応じて攻撃する必要がある。
当時に戦争においては火攻めは有効な攻撃法であるので、そのケーススタディについて述べています。
ここで重要なのは、火攻めの場合のありとあらゆる状況を予測して、事前に攻撃方法を決めていることです。
繰り返しますが、孫子においては事前準備が大きな役割を持ちます。
火攻めの場合のすべきこと、すべきでないことが書かれています。
ビジネスにおいても同様で、事前準備が重要です。
前もって、想定される問題や状況を考えておけば、その場で慌てることがないのです。
まずは、間違いのない仮説を立てる訓練が必要かと思います。
2012年6月8日金曜日
孫子 火攻め
ここより、いよいよ火攻篇です。
孫子によると火攻めの目的は5つある。
一つめは人を焼く、二つめは兵糧を焼く、三つめは物資を焼く、四つめは倉庫を焼く、五つめは宿を焼くである。
火攻めを行うには条件がある。
火種を予め準備するのはもちろんである。
火をつけるのには時期がある。
火を起こすのに適した日がある。
時期とは空気が乾燥しているときである。
適した日とは、月が箕(き)、壁(へき)、翼(良よく)、軫(しん)にあるときである。
この時は風が吹く日である。
孫子の時代、火攻めは重要な作戦だったので、火攻めの目的、時期を明確にしています。
火攻めは空気が乾燥し、風が強い時に行えば効果的だということです。
ビジネスにおいて、重要なことは、重要なプロジェクトを開始する際に、その目的と効果的方法をあらかじめ準備しておくということです。
孫子では事前準備は必須であり、先を見越した事前準備を推奨しています。
世の中にはやってみないとわからない部分もありますが、実は、それは、考える能力がないからなのだと思います。
少なくとも自分の能力の範囲内だけでも先を見越した事前準備をしてプロジェクトを立ち上げたいと思います。
孫子によると火攻めの目的は5つある。
一つめは人を焼く、二つめは兵糧を焼く、三つめは物資を焼く、四つめは倉庫を焼く、五つめは宿を焼くである。
火攻めを行うには条件がある。
火種を予め準備するのはもちろんである。
火をつけるのには時期がある。
火を起こすのに適した日がある。
時期とは空気が乾燥しているときである。
適した日とは、月が箕(き)、壁(へき)、翼(良よく)、軫(しん)にあるときである。
この時は風が吹く日である。
孫子の時代、火攻めは重要な作戦だったので、火攻めの目的、時期を明確にしています。
火攻めは空気が乾燥し、風が強い時に行えば効果的だということです。
ビジネスにおいて、重要なことは、重要なプロジェクトを開始する際に、その目的と効果的方法をあらかじめ準備しておくということです。
孫子では事前準備は必須であり、先を見越した事前準備を推奨しています。
世の中にはやってみないとわからない部分もありますが、実は、それは、考える能力がないからなのだと思います。
少なくとも自分の能力の範囲内だけでも先を見越した事前準備をしてプロジェクトを立ち上げたいと思います。
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