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2011年6月3日金曜日

薩摩いろは歌 う

 「憂かりける今の身こそはさきの世のおもえばいまぞ後の世ならむ」

「周囲の人がつれなく対応するのは、前世の行いの報いである。後世の姿は現世の行いの報いである。」

現在の、周囲のつれないそぶりは、前世での行いが悪かったからであります。後世にどのような待遇にあるかは、今現在の現世の行いで決まります。

世の中は、常に因果応報のもとで動いています。善い行いをすれば、善い結果が得られ、悪い行いをすれば、悪い結果が得られます。

将来、自分に善い結果をもたらしたいと思うのであれば、今現在を真面目に清く正しく過ごしなさい。そうすれば、将来の自分に善い結果が得られるはずです。

因果応報は仏教の思想ですが、結果には必ず原因があり、結果は全て原因によるものであるとの考え方です。

この考え方に則れば、善い行いをした人には善い結果が、悪い行いをした人には悪い結果がもたらされるというものです。

この考え方は本当でしょうか?短いスパンで考えると、必ずしもこのようにはなっていないようですが、長いスパンで考えると、この考えは正しいといえるようです。

人間の寿命は、高々100年程度ですが、200年、300年という長いスパンで考えると、必ず善い行いをした人には善い結果が、悪い行いをした人には悪い結果がもたらされるそうです。

この歌の中でも、前世、現世、後世という、長いスパンで考えられています。後世を善く過ごすために、現世では清く正しく生きていきたいと思います。

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