戦争において勝利するには兵士の敵愾心を奮い立たせる必要があります。
また、戦争において兵士にやる気を出させるには、手柄に見合った報償を与える必要もあります。
戦場において、車十乗以上を手に入れたもの(手柄を立てたもの)には、報償を与え、その車の旗印を自軍のものに交換して、自軍の兵力として持ち売るべきだと、孫子は言っています。
こうすれば、戦争において消耗した兵力を補えるだけではなく、兵士の士気も上がるからです。
また、捉えた敵軍の兵士も自軍で優遇し、自軍の兵士として雇うことも重要です。
このようにしていると、敵軍の兵士も自軍の方が良いと考え始め、兵力は増す一方だからです。
このように、戦争の要諦を良く理解している将軍は、国家、兵士、国民の生死、運命を握る人であり、国家安危の主と言われるのです。
ビジネスにおいて置き換えてみると、M&Aで買収したときが似たような状況なのではないかと思います。
企業買収をすると、買収された企業の社員の士気は激減しますが、このような社員を優遇し取り立てることにより、社員の士気は上がるのだと思います。
企業買収で失敗する大きな原因は社風の違いによる、意志の疎通不足だと思います。
企業買収のうまみは、自社で持っていない買収企業の良い所を補完的に補うことだと思います。
企業買収ではどちらが勝者という観念ではなく、お互いの弱点を補い、自分たちの長所を伸ばしていく社風を築き上げていくことが重要だと思います。
まずは、敵を多く作るのではなく、味方、仲間を多く作ることに邁進した方が良いと思います。
スポンサーリンク
2012年1月11日水曜日
2012年1月6日金曜日
孫子 現地調達
知将(智謀に優れた将軍)は、自軍の兵糧を2度3度自国から取り寄せることはしません。
知将は自軍の兵糧は現地で調達するように努力します。
相手国に攻め入る場合、多くの兵を連れて行くわけですが、その兵糧は莫大な量になります。
この莫大な兵糧を運ぶための兵士まで必要になります。
莫大な兵糧は兵の疲弊を早めるだけでなく、自国の経済状態まで悪化させることになります。
自国で兵糧を調達すると国内の食料が減り、インフレを起こす危険性があります。
さらには、税率増の可能性も高まります。
このように戦争において兵糧を自国から運搬することは多くの弊害を引き起こします。
そこで、知将は自軍の兵糧を敵地で現地調達する努力をするのです。
敵国で調達した兵糧は、自国から運んだ兵糧の何倍もの価値を生み出します。
ビジネスの世界で考えると、海外進出の場合に適用できると思います。
現在の様な円高が続くと、海外へ生産拠点を移す企業も多くなると思います。
このとき、日本からあまり多くのものを持っていかないことが現地で成功する秘訣ではないでしょうか?
つまり、日本企業は、海外へ進出する際、日本式を多く持ち込もうとします。
しかし、現地には現地の方式があり、現地の風習に合わせて進める必要があります。
この点が日本の企業が海外進出に失敗する主な原因だと考えられます。
何事も現地調達を心掛けることが成功の秘訣なのだと思います。
知将は自軍の兵糧は現地で調達するように努力します。
相手国に攻め入る場合、多くの兵を連れて行くわけですが、その兵糧は莫大な量になります。
この莫大な兵糧を運ぶための兵士まで必要になります。
莫大な兵糧は兵の疲弊を早めるだけでなく、自国の経済状態まで悪化させることになります。
自国で兵糧を調達すると国内の食料が減り、インフレを起こす危険性があります。
さらには、税率増の可能性も高まります。
このように戦争において兵糧を自国から運搬することは多くの弊害を引き起こします。
そこで、知将は自軍の兵糧を敵地で現地調達する努力をするのです。
敵国で調達した兵糧は、自国から運んだ兵糧の何倍もの価値を生み出します。
ビジネスの世界で考えると、海外進出の場合に適用できると思います。
現在の様な円高が続くと、海外へ生産拠点を移す企業も多くなると思います。
このとき、日本からあまり多くのものを持っていかないことが現地で成功する秘訣ではないでしょうか?
つまり、日本企業は、海外へ進出する際、日本式を多く持ち込もうとします。
しかし、現地には現地の方式があり、現地の風習に合わせて進める必要があります。
この点が日本の企業が海外進出に失敗する主な原因だと考えられます。
何事も現地調達を心掛けることが成功の秘訣なのだと思います。
2011年12月26日月曜日
孫子 短期決戦
孫子においては、戦争は短期決戦が良く長期戦は推奨しません。
なぜなら、長期戦になれば、兵士たちの士気を低下させ、自国の軍力を疲弊させることになるからです。
城攻めのような長期戦はその最たるものであります。
また、城攻めでなくてもただ戦略もなく、相手国を攻めることなく、ただ待たせておけば、兵の士気が落ちるだけでなく、兵力の低下を招いてしまいます。
昔から戦争において、短期決戦で成功した者はいても長期戦で成功したものはいないといいます。
なぜなら、長期戦で勝利を収めても、兵力の低下した国は戦国時代の他の国に攻められ滅ぼされることになるからです。
これをビジネスに置き換えて考えると、新規事業に参入するときは短期決戦が好ましいということになります。
万が一うまくいかないときは一度撤退して仕切りなおす方が得策と考えられます。
成功に固執して長期戦になった場合、自社の体力を大きく消耗し、立ち直れないところまで消耗する危険性があるからです。
戦争や新規事業参入において撤退といる決断は一番難しい決断ですが、大将、経営者はその決断ができる人でなければ成功しないということだと思います。
事前の分析をしっかり行い、短期決戦で勝負をするのが孫子の兵法だと思います。
なぜなら、長期戦になれば、兵士たちの士気を低下させ、自国の軍力を疲弊させることになるからです。
城攻めのような長期戦はその最たるものであります。
また、城攻めでなくてもただ戦略もなく、相手国を攻めることなく、ただ待たせておけば、兵の士気が落ちるだけでなく、兵力の低下を招いてしまいます。
昔から戦争において、短期決戦で成功した者はいても長期戦で成功したものはいないといいます。
なぜなら、長期戦で勝利を収めても、兵力の低下した国は戦国時代の他の国に攻められ滅ぼされることになるからです。
これをビジネスに置き換えて考えると、新規事業に参入するときは短期決戦が好ましいということになります。
万が一うまくいかないときは一度撤退して仕切りなおす方が得策と考えられます。
成功に固執して長期戦になった場合、自社の体力を大きく消耗し、立ち直れないところまで消耗する危険性があるからです。
戦争や新規事業参入において撤退といる決断は一番難しい決断ですが、大将、経営者はその決断ができる人でなければ成功しないということだと思います。
事前の分析をしっかり行い、短期決戦で勝負をするのが孫子の兵法だと思います。
2011年12月21日水曜日
孫子 戦争費用
孫子では、戦争には莫大な費用が掛かることを力説しています。
この莫大な費用が掛かることを認識して戦争を行わないと、戦争に勝ったとしても国としての体力を消耗し、他の国に攻め入られる可能性があるからです。
つまり、戦争を行うことは非常にリスクの高いことであることを、ここでも説いています。
戦争は総合的戦力で勝負が決することは書いてきましたが、戦争は一度で終わるわけはなく、戦国時代には、一つの戦争が終了すると、他国が戦力の低下した国を攻めてくるのです。
このように、戦争を行うには先の先まで読む必要があります。
これをビジネスに当てはめて考えると、新規事業で市場に打って出る際は莫大な費用が掛かるということです。
社運を賭けた新規事業では、勝負に負けると体制を立て直すこともできないでしょうし、たとえ成功しても、会社の体力は消耗しているので、次の新規事業に打って出るには相当期間が必要となります。
この間、成功した新規事業で社員を養っていかなければなりません。
このようなことまで考えたうえで、新規事業に打って出る必要があるのです。
会社の将来を考えると、新規事業で発展させていくことは必須かもしれませんが、勝負の仕方はよくよく考えないと失敗に終わり、会社滅亡の危機を迎えてしまう可能性がるのです。
自分の懐事情、将来の見極め等、経営者は多くのことを頭に入れて考える必要があります。
この莫大な費用が掛かることを認識して戦争を行わないと、戦争に勝ったとしても国としての体力を消耗し、他の国に攻め入られる可能性があるからです。
つまり、戦争を行うことは非常にリスクの高いことであることを、ここでも説いています。
戦争は総合的戦力で勝負が決することは書いてきましたが、戦争は一度で終わるわけはなく、戦国時代には、一つの戦争が終了すると、他国が戦力の低下した国を攻めてくるのです。
このように、戦争を行うには先の先まで読む必要があります。
これをビジネスに当てはめて考えると、新規事業で市場に打って出る際は莫大な費用が掛かるということです。
社運を賭けた新規事業では、勝負に負けると体制を立て直すこともできないでしょうし、たとえ成功しても、会社の体力は消耗しているので、次の新規事業に打って出るには相当期間が必要となります。
この間、成功した新規事業で社員を養っていかなければなりません。
このようなことまで考えたうえで、新規事業に打って出る必要があるのです。
会社の将来を考えると、新規事業で発展させていくことは必須かもしれませんが、勝負の仕方はよくよく考えないと失敗に終わり、会社滅亡の危機を迎えてしまう可能性がるのです。
自分の懐事情、将来の見極め等、経営者は多くのことを頭に入れて考える必要があります。
登録:
投稿 (Atom)