「楼の上もはにふの小屋も住む人の心にこそはたかきいやしき」
「立派な大きな屋敷に住もうが、粗末な小屋に住もうが、人の真価は決まらない。人の貴賤はその人の心の持ち方で決まるのである。」
どんなに立派な屋敷に住んでいても、心が賤しい人は、人としてだめである。たとえ、どんなに粗末な小屋に住んでいても、心の美しい人が本当に素晴らしい人であると教えています。
人間は、お金を持って、素晴らしい屋敷に住むようになり、欲しい物は何でも手に入り、周りの人々が何でも言うことを聞くようになると慢心し、自分が偉くなったような錯覚を起こします。
しかしそのような人は真に尊敬されることはありません。たとえ貧乏で質素な暮らしをしていても、行いが正しく、世のため人のために振る舞う人こそが真に尊敬に値する人であります。
世の中には、自分が貧しくても、常に他人のことを考える、心美しい人がいます。今回の大震災においても、自分を犠牲にして他人を助けた方がいらっしゃいます。
さらに世の中には、富と名声を手に入れても、謙虚さを忘れず、世のため人のために働く方々もいらっしゃいます。
一度富と名声あるいは権力を手に入れた人が、謙虚で居続けることは、非常に困難であると思います。しかし、真の賢者はどんな環境においても、常に高い志を持っているのだと思います。
この歌の真意を心にとどめて、今度の活動に生かしていきたいと思います。
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