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2012年1月25日水曜日

孫子 彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず

「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず」

孫子の中で最も有名な一節だと思います。

孫子の兵法書の中で中核をなす一節といっても過言ではありません。

孫子においては勝利を予測をするために五つの条件があるといっています。

1.戦うべき時と戦わざるべきとを知っているものが勝つ。

2.兵力の多寡による戦い方を知っているものが勝つ。

3.国主と国民、将軍と一兵卒のそれぞれが勝ちたいと心を一つにできるものが勝つ。

4.明確な戦略を持って、考えなしに攻め込んでくる相手を待つものが勝つ。

5.将軍が優秀で、国主が口を出さない方が勝つ。

孫子は、自国の国力や兵力だけで戦争の行方を判断するのではなく、敵国の国力、兵力や考え方までも考慮して、戦争の勝負を予測することを説いています。

これは、ビジネスの世界でも大変重要なことで、自社で大変優れた製品を開発した場合、その製品を主力にした販売計画を立ててしまいがちです。

しかし、競合他社がそれより優れた製品を開発していたら、競合他社の製品が売れて、自社の製品は売れ残ることになり。ます

自社で良い製品を開発できたという主観的な一面性だけで判断するから失敗するのです。

自社で良い製品を開発できても、競合他社の状況まで思いを馳せて、判断する必要があるのです。

あるいは、ある面良いことも、見方を変えると短所になる場合があります。

市場投入した後に、その悪い面に気付いても手遅れなのです。

孫子は、常に先の先を予測したうえで計画を練ることを推奨しています。

物事は動く前に熟慮してから動いた方が、後々のダメージを小さくするとともに、将来の大きな成果をさらに大きくする可能性を秘めています。

考え過ぎも考え物ですが、準備不足はもっと駄目だと思います。

先を考えられる経営者になりたいと思います。

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