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2012年3月12日月曜日

孫子 迂直の計

いよいよ軍争篇です。

通常戦争とは、大将が君主の命を受けて軍を編成し、兵隊を集めて陣を構えるが、軍争より難しいことはない。

軍争の難しい所は、曲線を直線とし、不利を有利にすることである。

つまり、自分が迂回して遠回りすることによって、敵に有利であると感じさせ、自分が後から出発しておいて、敵よりも早く着くことである。

これが、迂直の計を知る者の戦略である。

ここでは、勝利を手にするための具体的方法が述べられているが、基本は相手を騙すことであります。

戦争では、相手のちょっとした隙に付け込んで勝利を抑えんなければ、勝敗がつかず、長期戦となってしまいます。

孫子では、勝利を得るために、様々な策を用います。

ここでは、遠回りすることにより、相手を油断させ、相手の進軍が遅くなることを誘い、実は敵よりも早く進軍することによって、自分を有利にするというものです。

将棋などで、実力が拮抗している場合、中盤戦はお互い手詰まりで停滞することがあります。

この時、孫子の兵法によれば、相手が有利になると思わせる一手を指し、相手が乗ってきたら、逆に自分が有利な一手を指すことになります。

しかし、実際には相手もそう易々と戦略には乗ってこないので、本当に相手が有利であると思わせることが重要です。

ビジネスにおいては、一見何の変哲もない商品が、使用してみると非常に便利だったときにその製品はブレイクするのではないでしょうか?

そのような、一般の人が目をつけない製品にいち早く目をつけ、先手を打つことが必勝法だと思います。

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