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2011年8月31日水曜日

客家の教え 安売りには...

 「安売りには必ず終わりがやってくる」

市場において安定期を過ぎると多くの場合価格競争に入っていきます。しかし、どんなに安い価格を提示していても、必ず単なる安売りには限界があるのです。

ビジネスで成功するためには単なる安売りだけでは駄目だということです。他社が真似できない価値を創造する必要があります。

企業の重要な役割の一つが価値創造だと思います。物理的あるいは知識的材料を加工して、これまで市場にない価値を創造して販売することが企業の重要な役割であります。

価値を創造して、あるいは高い付加価値をつけて、ものやサービスを販売し、その対価を受け取る。消費者は新たな価値、付加価値を購入して幸せになる。これが理想的なビジネスの姿であると思います。

我々も小さいながらに新たな価値を創造していけるよう頑張っていきたいと思います。

2011年8月29日月曜日

客家の教え 金鉱では...

 「金鉱ではスコップを売るべし」

ゴールドラッシュで沸いたアメリカでは、多くの人々が金を求めて、金鉱探索を行いました。しかし、大きな金鉱を掘り当てて、成功を収めたのはごく一部の人たちだけでした。

このようなゴールドラッシュの時期に、金鉱探索をするのではなく、スコップ販売に精力を傾けた人がいたのです。この人が大成功を収めたことは言うまでもないことです。

ここで述べていることは視点を変えることの重要性です。つまり、一つのビッグビジネスのチャンスが到来してきたとき、多くの競争相手がいるのです。

この競争相手に勝つためには戦略が必要です。真っ向勝負で勝負に勝てればよいですが、負ければ何も得るものがありません。

一方、ビッグビジネスを別の観点からとらえ、競争相手の少ない方法でビジネスを行い、勝つ方法もあるということです。

上述のゴールドラッシュの例では、多くの人が金鉱を掘り当てて大成功することを夢見ていたのに対して、金鉱堀に必要不可欠なスコップ販売で大成功した人は視点が異なり、競争相手の少ない所で勝負して勝ったのです。

現在でもスマートフォンやクラウドコンピューティングの普及という大きなビジネスチャンスがあります。このチャンスにどの切り口で参入するかが中小、零細企業の腕の見せ所だと思います。常に新しい切り口を見いだせるように努力していきたいと思います。

2011年8月26日金曜日

客家の教え 五十人の仲間が...

 「五十人の仲間が成功の核心となる」

成功するか失敗するかは、多くのすばらしい仲間の協力を得られるかどうかで決まるといっても過言ではありません。

運不運は全くの偶然ではなく、運も実力のうちなのです。運とは人が運んでくるという考え方があります。この幸運を運んできてくれる素晴らしい仲間を多く集めれば必ず成功するというのです。

多くの場合、全く努力をしない人に幸運の女神が微笑みかけることは稀で、精一杯の努力をした人に幸運の女神は微笑みかけるのです。

このように努力を惜しまない、幸運を運んできてくれる仲間を集めることが重要です。しかし、このような仲間は集めようと思って集めることは困難です。

では、どのようにしたら、このような素晴らしい仲間を集めることが出来るのでしょうか?私は、自分自身が世のため人のために一生懸命働いていれば自ずとこのような素晴らしい仲間が集まってきてくれると信じています。

類は友を呼ぶというように、善い行いをしている人の周りには善い人が集まり、悪い行いをしている人の周りには悪い人が集まってくるのだと思います。

まずは、自分が他人のために施せば、自ずと周りの人が自分に施してくれます。まずは、自分の身を正しくし、世のため人のため一生懸命働きたいと思います。

2011年8月24日水曜日

客家の教え お金に使われず...

 「お金に使われず、お金を働かせるべし」

事業においてお金儲けは第一の目標ではありません。事業の第一の目標は、世のため人のためになることを行うことです。その対価として、利益を得ることが出来るのです。

お金儲けを第一の目標にするとお金に使われることになると思います。つまり、お金儲けを第一の目標にすると、金儲けが目的であるため、その手段を選ばなくなってしまいます。

お金とは人を変える力を持っています。金儲けを目的として手段を選ばなくなると、善いことと悪いことの区別がつかなくなり、平気で悪いことを行い始めます。こうなると人間自分が道を踏み外していることに気付かなくなってしまいます。

上述のようにならないためには、事業の目的を明確にしておく必要があります。すなわち、事業においてどうしたら、世のため人のために尽力できるかを考え、文章化しておくのです。

事業の大義名分が明確になれば、働く目的も明確になり、事業のため悪いことをすることはありません。あくまでも世のため、他人のために働いた対価として利益が得られるのなら、事業は成功すること間違いありません。

なぜなら、世のため人のために働いていたら、その事業を応援する人はいても邪魔をする人はいないからです。事業は順調に成長し、拡大していくことなります。そして、世のため人のためになる事業は、広がっていくのだと信じています。

このような状態がお金を働かせている状態と言えるのではないでしょうか?お金に働かせて、さらに良い事業が拡大していく状態を目指して、頑張っていきたいと思います。

2011年8月22日月曜日

客家の教え 家族を蔑ろに...

 「家族を蔑ろにする者は成功せず」

現在の自分がこの世にあるのは、両親のおかげであります。両親がいなければ決して今の自分は、この状態でこの世には存在しません。

同様に父方の両親、母方の両親がいなくても、今の自分は存在しません。つまり、自分の先祖がいなければ、自分自身が存在しないのです。

自分自身が、この世にあることに感謝するということは、自分の両親、先祖に感謝するということであります。

このように自分自身を生んでくれた両親、先祖に感謝の意を持たず、蔑ろにする輩が人生において成功するわけがありません。

常に今の自分があることに感謝し、謙虚に人生を歩んでいくことが人生の成功への一歩だと思います。肝に銘じていきたいと思います。

2011年8月19日金曜日

客家の教え 小さい約束...

 「小さい約束こそが重要なり」

ちょっとした小さな約束を守ることは、意外に重要なことであります。小さな約束でもきちんと守っていくと、信用が生まれます。逆に小さな約束でも破り続けていくと信用を失っていきます。

大きな約束を守ることは当たり前のことで、小さな約束を守り続けることで相手との信頼関係を築くことが出来るのです。

人生、ビジネスにおいて大切なものに人脈があります。人生やビジネスは人と人との繋がりが広がることで深みを増していきます。

良い人脈は、信頼関係から築かれていきます。固い信頼関係が結ばれると、その後の関係はちょっとしたトラブルでも崩れることはありません。

人生、ビジネスにおいて重要な人脈は、小さな約束を守ることから生まれてくるといっても過言ではありません。常日頃から気を付けていきたいと思います。

2011年8月17日水曜日

客家の教え 準備していなかった...

「準備していなかったチャンスはリスク」

人生において大きなチャンスは何度かやってきます。そのチャンスを生かせると大きな飛躍を遂げることが出来ます。

しかし、チャンスは突然やってきます。この突然やってくるチャンスを生かすには事前にしっかり準備をしておく必要があるのです。

そして、しっかり準備をしてない時に、突然大きなチャンスがやってくると、このチャンスは大きなリスクに変わってしまうことがあります。

つまり、準備不足のためにチャンスを生かし切れず、逆に自分を危険に晒すことになるのです。チャンスとリスクは紙一重なのです。

この言葉が教えてくれていることは、いつやってくるかわからないチャンスに備えて、常日頃かた準備を怠るなということです。

大きな成功は、日頃の地道な努力から生まれるということです。自分の人生を左右するほどの大きな成功は運だけで得られるものではありません。大きなチャンスがやってきたときに備え、日頃から準備を整えてきた人のみに、大きな成功が得られるのだと思います。

時間は刻々と過ぎていき待ってくれることはありません。この日常で大きなチャンスを生かすための準備を整えられるよう頑張っていきたいと思います。

2011年8月15日月曜日

客家の教え ビジネスには...

「ビジネスには大義名分が必要なり」

ビジネスとは金儲けの手段ではありません。金儲けのためにビジネスを行っても決して成功はしません。ビジネスは世のため人のために行うもので、その結果の対価として報酬を得るのです。

このためビジネスには大義名分が必要です。大義名分とは、そのビジネスを行う明確な理由です。言い換えると働く人が、自分たちは何のために働くのかという疑問に答えられる公明正大な理由のことです。

世のため人のために働く大義名分がしっかりしている企業は、ビジネスにおいても大きな成功を収め、人々から感謝され、その対価として報酬を得、従業員に還元されるとともに企業の規模を拡大し、さらに世のため人のために働くことになります。

起業をするなら、なぜその事業を行うのか、大義名分を明確にする必要があります。私も色々考えました。そして、過去に成功した企業の大義名分を参考にしながら、基本理念という形で明確にしました。

基本理念には、経営理念、社是、経営基本方針を明確にし、自分たちが何のために働くのかを明確にしました。基本理念を明確にすることにより、判断基準も明確になっていきます。判断に迷うときは、この基本理念に基づいて判断していくようにしています。ビジネスには大義名分が必要なりは、ビジネスを始める際に重要な言葉です。

2011年8月12日金曜日

客家の教え 何を始めるかに...

 「何を始めるかに最も時間を費やすべし」

物事は一度始めてしまうと、なかなか止めることができません。何気なく始めて成功すればよいのですが、往々にしてうまくいかず止めたいのですが、色々な問題があり止められなくなることがあります。

前回の退却は重要な才能なりと同じように、一度始めるとなかなかやめられないので、何を始めるかをじっくりと考える必要があります。

一般的な製品開発においても、開発を始める前にフィジビリティスタディのように予備調査から、味見試験などを経て、開発を進めるか止めるかを決定します。

この際の予備調査が正しく行われないと、良い製品が出来ても売れないなどということになってしまいます。売れる製品を作るために、開発を始める前にじっくり考えないと失敗する良い例だと思います。

しかし、考えすぎて何も行動を起こさなければ、何も生み出すことはできないため、この辺のバランス感覚だ大事になってきます。

何を始めるかに最も時間はかけますが、考えるだけではなく、考えるための判断材料となるデータを収集する必要があります。

何を始めるかに最も時間をかけるとは、頭だけで考えるのではなく、考えるための判断材料を得る行動を伴う必要があります。

何を始めるかじっくり考え、何をするかを決めたら、必ず成功すると信じて、楽観的に実行に移す必要があります。何事も始めが肝心です。

2011年8月10日水曜日

客家の教え 退却は ...

「退却は重要な才能なり」

例えば、あるプロジェクトを開始しようとした場合、多くの企業では事前に綿密な調査を行った上で実施します。

このため一度開始したプロジェクトは止めることが困難です。止めるためには大きなエネルギーを要します。

もう駄目だと思っても、なかなかやめられないため、傷口を広げ、撤退するときには大きな被害をこうむることがあります。

このような事例からも、退却は重要な才能なりは的を射た言葉だと思います。止める決断ができる人は、勇気ある人だと思います。

始めたプロジェクトを止めることは、それまで投資してきたものをすべて無にすることにもなります。それでも、止めた方が良いと判断することは本当に勇気のいることです。

もう一つの考え方として、成功するまで諦めないという考え方があります。ちょっとやそっとの壁にぶち当たったぐらいで止めていては、大きな成功は得られないとの考え方です。

この二つの相反する考え方を、バランスよく判断に組み入れることが非常に難しいと思います。止めるか、止めないかが経営者の最大の仕事ではないでしょうか?

2011年8月8日月曜日

客家の教え 許すことを ...

「許すことを知れば運命は変えられる」

今の世の中で負の連鎖を引き起こすのは、憎しみではないでしょうか?憎しみが憎しみを生み、報復が報復を生んで、負の連鎖が続いていっていると思います。

しかし、どちらかが相手の過ちを許すことにより、関係が改善し、お互いが歩み寄り良い連鎖が生まれると思います。

例えば、戦争で家族を失えば、相手を恨み憎しみ、報復をするでしょう。しかし、報復で家族を失った人は同じように相手を恨み憎しみ、報復するでしょう。こうして負の連鎖は拡大しながら継続していくのだと思います。

この時、どちらかが寛容の心で相手の過ちを許し、諭すことが出来れば、相手も自分の過ちを認め和解できる可能性があると思います。

本来多くの人は、この寛容な心を持ち合わせており、平常時には上に書いたような冷静な対応をします。

しかし、戦争のような非常時に人は自分の心を見失うのだと思います。許すことを知れば運命は変えられるとは、意味深い言葉だと思います。

世界人類の平和と幸福を願うなら、皆がこの言葉を心に留めておけば、達成できるのではないでしょうか。

仕事の上でも、一つのミスで、ミスを犯したことを怒るのではなく、次にどうしたら同じようなミスをしなくなるかという観点で怒れば、人間関係は良いまま、仕事の効率は上がっていくと思います。

2011年8月5日金曜日

客家の教え 運は親切を ...

 「運は親切をした相手の背中からやってくる」

幸運は、親切をした相手そのものからやってくるものではありません。親切をした相手の親族や知り合い、あるいは、親切をしていたところを偶然見た人からやってくるのです。

人と人の出会いは全くの偶然ではなく、その出会いの中に何らかの意味があるのです。人知れず一生懸命頑張っている人は必ず報われます。

どこからか、頑張っている姿を見ている人が必ずいるので、いつかは報われるのです。また、他人に親切にする人にも必ず善いことがあります。

利他の心で他人に善いことをすると、それを偶然見ていた人や、親切にされた人の関係者が感謝の意を込めて、恩返しします。その恩返しは、直接的に恩返しされるというよりは、巡り巡って返ってくるものです。

この考え方に則ると、自分の運はある程度制御できるということになります。つまり、日頃から善い行いをしていると、いつか巡り巡って自分に善いことが返ってくるということです。

しかし、その善いことは恩返しを期待しての善い行いではなく、心が発する親切心からでる善い行いでなければ意味がありません。

周りで善いことばかり起きている人を良く観察すると、その人は、起きている善いこと以上に周りに対して善いことをしていることがわかると思います。

人間の行為には何事も因果関係があり、善い行いをすれば善い報いが、悪い行いをすれば悪い報いがあります。このことは、薩摩いろは歌でも似たような内容があったことからも普遍的に教えだと考えられます。

信じる信じないはあなた次第です。信じる人は、今日から自分の行いを見直してみてはいかがですか?

2011年8月3日水曜日

客家の教え

「客家」は「はっか」と読みます。簡単に言うと、客家とは、中国における民族名の一つで、主に華北部から移住してきた漢民族の一派だと考えられます。

客家からは政財界において多くの成功者を輩出しています。例えば、中国共産党の鄧小平氏、台湾総統の李登輝氏、中国革命の孫文氏などです。

この客家には、客家の教えと呼ばれる言い伝え、教訓があります。薩摩いろは歌同様、現代に通用する普遍的な教えで興味深い内容です。会社経営のみならず、人生の教えとして大変参考になります。

客家の教えには多くの教えがあります。次回からは、その教えの中から一つずつ取り上げ、紹介していきたいと思います。皆さんのご参考になれば幸いです。

2011年8月1日月曜日

薩摩(島津日新公)いろは歌 まとめ

           

薩摩(島津日新公)いろは歌をまとめてみました。各歌をクリックすると、解説と私の考えを表示します。現代において大いに参考になる薩摩(島津日新公)いろは歌です。ご参考になれば幸いです。

いにしへの道を聞きても唱へてもわが行ひにせずばかひなし

楼の上もはにふの小屋も住む人の心にこそはたかきいやしき

はかなくも明日の命をたのむかな今日も今日もと学びをばせで

似たるこそ友としよけれ交らばわれにます人おとなしき人

ほとけ神他にましまさず人よりも心に恥ぢよ天地よく知る

下手ぞとて我とゆるすな稽古だにつもればちりも山とことの葉

科ありて人をきるとも軽くすないかす刀もただ一つなり

知恵能は身につきぬれど荷にならず人はおもんじはずるものなり

理も法も立たぬ世ぞとてひきやすき心の駒の行くにまかすな

ぬす人はよそより入ると思うかや耳目の門に戸ざしよくせよ

流通すと貴人や君が物語りはじめて聞ける顔もちぞよき

小車のわが悪業にひかれてやつとむる道をうしと見るらむ

私を捨てて君にし向はねばうらみも起り述懐もあり

学文はあしたの潮のひるまにもなみのよるこそなほしずかなれ

善きあしき人の上にて身を磨け友はかがみとなるものぞかし

種となる心の水にまかせずば道より外に名も流れまじ

礼するは人にするかは人をまたさぐるは人をさぐるものかは

そしるにもふたつあるべし大方は主人のものになるものと知れ

つらしとて恨みかへすな我れ人に報ひ報ひてはてしなき世ぞ

ねがわずば隔てもあらじいつわりの世にまことある伊勢の神垣

名を今に残しおきける人も人心も心何かおとらん

楽も苦も時すぎぬれば跡もなし世に残る名をただ思ふべし

昔より道ならずしておごる身の天のせめにしあはざるはなし

憂かりける今の身こそはさきの世のおもえばいまぞ後の世ならむ

亥にふして寅には起くとゆふ露の身をいたづらにあらせじがため

のがるまじ所をかねて思いきれ時に到りて涼しかるべし

思ほへず違ふものなり身の上の欲をはなれて義を守れひと

苦しくとすぐ道を行け九曲折の末は鞍馬のさかさまの世ぞ

やわらぐと怒るをいわば弓と筆鳥と二つのつばさとを知れ

万能も一心とあり事ふるに身ばしたのむな思案堪忍

賢不肖もちひ捨つるといふ人も必ずならば殊勝なるべし

無勢とて敵をあなどることなかれ多勢を見ても恐るべからず

心こそ軍する身の命なれそろゆれば生き揃はねば死す

回向には人と我とをへだつなよ看経はよししてもせずとも

敵となる人こそはわが師匠ぞとおもひかえして身をもたしなめ

あきらけき目も呉竹のこの世より迷はばいかに後のやみぢは

酒も水流れも酒となるぞかしただ情あれ君がことの葉

聞くことも又見ることも心がら皆まよひなりみな悟りなり

弓を得て失ふことも大将の心一つの手をばはなれず

めぐりては我が身にこそは事へけれ先祖のまつり忠孝の道

道にただ身をば捨てんと思ひとれかならず天のたすけあるべし

舌だにも歯のこはきをば知るものを人は心のなからましやは

酔える世をさましもやらでさかづきに無明の酒をかさぬるは憂し

ひとり身あはれと思へ物毎に民にはゆるすこころあるべし

もろもろの国や所の政道は人に先づよく教へ習はせ

善に移り過れるをば改めよ義不義は生まれつかぬものなり

少しきを足れりとも知れ満ちぬれば月もほどなき十六夜のそら

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