久しぶりのブログです。
経営に役立つネタを探しているのですが、自分で理解してブログに掲載できるネタが見つかりません。
そのような中、今日はタイトルのFY表記について考えてみたいと思います。
このFY表記によって多くの方が混乱しているように感じます。
FYとはFiscal Yearの略で日本語では会計年度と訳すことが多いことは書きました。
しかし、問題はFY2013やFY13と表記されたとき、いつからいつまでを表すかが明確でないということです。
個人的推測で明確な根拠があるわけではないのですが、FYという表記が日本国内で増えだしたのは、経営のグローバル化で、米国の会計基準を取り入れる企業が増え出した頃だと思います。
米国においても会計年度があり、会社により暦年(CY : Calendar Year)と会計年度が異なります。
しかし、米国政府の会計年度は10月から9月までです。
このため、FY2013と書いて、2012年10月から2013年9月までと言われてもあまり違和感はないと思います。
しかし、これを日本国内にそのまま当てはめると、多くの会社でFY2013は2012年4月から2013年3月までとなります。
さらに日本には、暦年を「年」、会計年度を「年度」と表記し、2012年度いうと2012年4月から2013年3月を表すことが多いです。
このことが、FY表記による混乱を助長していると思います。
さらに、頭の中でFY2013が2012年4月から2013年3月までだとわかっていても、経営資料中のFY2013やFY13という数字と2013年度が混乱してしまい、いつの数字かがわからなくなるという混乱も引き起こします。
また、最近ではFY2013と表記し、2013年4月から2014年3月までを表している企業も見かけます。
こうなるとますますFY表記の混乱を引き起こすことになると思います。
このような混乱の為なのか、最近ではFY表記をしない企業が増えているように感じます。
表記的には簡略で便利なFYですが、期間を取り違えられる可能性が高いことを考えると、賢明な処置かもしれません。
個人的には、会計士や税理士等の組織が定義を明確にし、世間一般に広く知らしめることによって、この混乱は収めることが出来るのはないかと思っています。
FY表記で混乱されていらっしゃる皆さんはどのように思われますか?
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