スポンサーリンク

2012年11月13日火曜日

FY表記による混乱

久しぶりのブログです。

経営に役立つネタを探しているのですが、自分で理解してブログに掲載できるネタが見つかりません。

そのような中、今日はタイトルのFY表記について考えてみたいと思います。

このFY表記によって多くの方が混乱しているように感じます。

FYとはFiscal Yearの略で日本語では会計年度と訳すことが多いことは書きました。

しかし、問題はFY2013やFY13と表記されたとき、いつからいつまでを表すかが明確でないということです。

個人的推測で明確な根拠があるわけではないのですが、FYという表記が日本国内で増えだしたのは、経営のグローバル化で、米国の会計基準を取り入れる企業が増え出した頃だと思います。

米国においても会計年度があり、会社により暦年(CY : Calendar Year)と会計年度が異なります。

しかし、米国政府の会計年度は10月から9月までです。

このため、FY2013と書いて、2012年10月から2013年9月までと言われてもあまり違和感はないと思います。

しかし、これを日本国内にそのまま当てはめると、多くの会社でFY2013は2012年4月から2013年3月までとなります。

さらに日本には、暦年を「年」、会計年度を「年度」と表記し、2012年度いうと2012年4月から2013年3月を表すことが多いです。

このことが、FY表記による混乱を助長していると思います。

さらに、頭の中でFY2013が2012年4月から2013年3月までだとわかっていても、経営資料中のFY2013やFY13という数字と2013年度が混乱してしまい、いつの数字かがわからなくなるという混乱も引き起こします。

また、最近ではFY2013と表記し、2013年4月から2014年3月までを表している企業も見かけます。

こうなるとますますFY表記の混乱を引き起こすことになると思います。

このような混乱の為なのか、最近ではFY表記をしない企業が増えているように感じます。

表記的には簡略で便利なFYですが、期間を取り違えられる可能性が高いことを考えると、賢明な処置かもしれません。

個人的には、会計士や税理士等の組織が定義を明確にし、世間一般に広く知らしめることによって、この混乱は収めることが出来るのはないかと思っています。

FY表記で混乱されていらっしゃる皆さんはどのように思われますか?


FYに関する関連記事

FY2013の意味

FYとは

JFY表記の薦め

FYの定義

0 件のコメント:

コメントを投稿

スポンサーリンク