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2012年2月15日水曜日

孫子 奇正の変

音の基本は5つしかないが、5つの音が混ざり合うと、その変化を聞き分けることはできません。

色の基本は5つしかないが、5つの色が混ざり合うと、その変化を見分けることはできません。

味の基本は5つしかないが、5つの味が混ざり合うと、その味の変化はわかりません。

戦争の形態は奇正の二つしかないが、奇正の変化を窮めることはできません。

奇正の変化は循環の端が無い様なものです。

誰が、これを窮めることが出来るでしょうか?

音、色、味には基本となるものがあります。

当時はそれぞれ、5つの基本からなると考えられていたようです。

この基本的な要素は5つしかないのに、それらの組み合わせは無限にあり、どの要素がどれくらう混ざり合っているかを見極めることは困難です。

これと同じように、戦争の形態も、奇襲戦法と正攻法の二つしかありませんが、この二つを組み合わせることにより、予想をつけることは困難になります。

戦争においては、奇正の変化を絶え間なく続けることで相手にこちらの戦略を予想させることが出来なくすることが可能となります。

戦争においては、この様に相手にこちらの手の内を隠して、相手の隙に付け入って、勝利をものにするものだと、孫子は説いています。

ビジネスにおいても同様で、正攻法だけでも、奇襲戦法だけでも成功しないといえます。

基本は正攻法ですが、マーケットにうまく入り込むためには、人々がアッと驚くような奇襲戦法が必要なのだと思います。

常に頭を働かせ、市場が驚くようなアイデアを生み出せるようになりたいです。

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