「退却は重要な才能なり」
例えば、あるプロジェクトを開始しようとした場合、多くの企業では事前に綿密な調査を行った上で実施します。
このため一度開始したプロジェクトは止めることが困難です。止めるためには大きなエネルギーを要します。
もう駄目だと思っても、なかなかやめられないため、傷口を広げ、撤退するときには大きな被害をこうむることがあります。
このような事例からも、退却は重要な才能なりは的を射た言葉だと思います。止める決断ができる人は、勇気ある人だと思います。
始めたプロジェクトを止めることは、それまで投資してきたものをすべて無にすることにもなります。それでも、止めた方が良いと判断することは本当に勇気のいることです。
もう一つの考え方として、成功するまで諦めないという考え方があります。ちょっとやそっとの壁にぶち当たったぐらいで止めていては、大きな成功は得られないとの考え方です。
この二つの相反する考え方を、バランスよく判断に組み入れることが非常に難しいと思います。止めるか、止めないかが経営者の最大の仕事ではないでしょうか?
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