スポンサーリンク

2012年6月1日金曜日

孫子 各地戦闘法

敵国に攻め入る場合、敵国の奥深くに侵攻すれば、兵士たちの心は一つになるが、それ程深くない時は心を一つにしにくいものである。

自国を出て、国境を越えて戦うということは、自国との縁が絶えるということである。

四方につながるところは衢地という。

敵国奥深くまで入ったところを重地という。

敵国に浅く入ったところを軽地という。

背後に堅固な岩場、前方が狭い道のようなところを囲地という。

逃げ道のない所を死地という。

散地(自国領内)では、兵士たちの心を一つにしようと努力する。

軽地では、兵士たちにいうことを聞かすように努力する。

争地(占領するれば有利となる地)では、敵の背後に回り込む努力をする。

交地(自軍も敵軍も進軍すべき地)では、守りを固めるように努力する。

衢地では、隣接諸外国とのつながりを強くしようと努力する。

重地では、食料の調達に努力する。

圮地(進行が困難なところ)では、進路を急ぐ努力をする。

囲地では、逃げ場を塞ぐ努力をする。

死地では、兵士たちに決死の覚悟で対しないと生き残れないことをわからせるように努力する。

兵士というものは、敵に包囲されれば、必死で防御し、やむを得ない状況になれば、必死で戦い、状況があまりにも逼迫すれば、命令に従うものである。

ここで書いてあることは、九地篇のはじめと同じ内容のところもありますが、各地での戦闘方法について述べてあります。

要点は、如何に兵士たちの心を掴んで、一つにするかということです。

兵士たちは、絶体絶命の状況におかれれば死ぬ物狂いで、心を一つにして戦うが、それ以外の場合も心を一つにするように仕向ける必要があります。

これは、ビジネスでも同様で、社員の心を一つにし、大きな目標に向かって邁進することが重要です。

仕事をするのは、一人一人の社員たちであり、その心を一つにすることが、大きな力を生み出すのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

スポンサーリンク