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2011年9月5日月曜日

客家の教え 物事は因数分解...

 「物事は因数分解して考えよ」

因数分解とは、高次の式を一次式に分解し、一次式の積で表すことですが、ここで述べているのは、複雑な問題は、簡単な問題に分解して考えなさいということです。

この考え方は、私の恩師の教えと同じだと思いました。学生の頃、私の恩師が教えてくださったのは、次のようなことでした。

複雑な自然現象は、そのまま理解することは非常に困難であります。しかし、一見複雑に見える自然現象は、単純な事象の組み合わせにすぎないのです。

複雑な自然現象を、単純な事象でモデル化すれば、理解できるという考え方です。そして、複雑な自然現象を単純な事象でモデル化できれば、その事象は9割方理解できたも同然だというのです。

一見複雑な自然現象は、紐解く糸口すら見つけられないことがほとんどです。そのような現象の中から、糸口を丹念に探し、単純な事象にモデル化できれば、確かに9割方理解できたも同然です。

また、この恩師は、「自然科学において奇跡はない」とも仰っていました。奇跡に思えるのは、自然科学において理解できていない分野があるため、その時点での自然科学で解明できないだけなのです。

技術の進歩が進み、過去の奇跡が現在では当たり前ということは多いと思います。自然科学は万能ではありません。しかし、自然科学の進歩が様々な謎を解明してくれるのも事実です。

我々は、複雑な問題を目の前にしたとき、どうしたらよいかわからず、右往左往します。しかし、上述のように、複雑な問題を解く糸口を丹念に探し、簡単な問題に置き換えて考える必要があります。

常にあらゆる観点から、物事を見る目を養い、複雑な問題を簡単な問題に置き換えて考えられるように努力していきたいと思います。

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