敵国内を進んでいき、敵国内奥深く進軍すると、兵士の集中力が高まり、敵軍が勝つことはなくなる。
肥沃な土地から食料を掠め取り、軍の食料は満たされる。
疲労を回復するため静養し、気持ちを一つにして力を合わせる。
策略を巡らし、敵が思いをよらない様な作戦を立案する。
このような状況で、逃げ場のない戦場に投入すれば、死を恐れて逃げ出すことがない。
また、どうして死ぬことがあるだろうか?
兵士は人力を尽くすであろう。
兵士は、絶対絶命の状況に陥れば、死を恐れなくなる。
逃げ場所が無くなれば結束が強くなり、敵国深く立ち入れば絆が強くなり、どうしようもなくなれば戦うことになる。
このため、兵士は自らを戒め、上官が指示しなくても作戦を実行し、説明しなくても作戦を理解し、命令しなくても信頼が生まれる。
噂話を禁じ、疑念を払えば、死ぬまで忠誠心から戦う。
兵士たちは、財産がないからと言って、財産が要らないわけではないし、死に直面しているからと言って、命が惜しくないわけではない。
戦争に旅立つ日、兵士は涙で胸襟を濡らし、涙を顎に至ったはずである。
兵士を絶体絶命の戦場に送り込むと期待以上の働きをする。
人間は、絶体絶命の状況に追い込まれると、思いもよらない力を発揮することがあります。
これは、集団であるとさらに顕著に表れます。
結束の弱い軍隊であっても、死に直面すれば皆が結束し、生き延びようと努力します。
ビジネスにおいては、上記のように疑似的に自分を追い込むことにより、実力以上の力を引き出すことが出来ます。
ただし、これは訓練が必要で、いきなり修羅場に立たされると、人間は何もできなくなることもあります。
いわゆる火事場の糞力を引き出すためには、精神的訓練を積んでおく必要があると思います。
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