地形は戦争で勝利するための助けとなる。
敵情を観察して勝ちを制し、地形の険しさ、狭さ、遠さ、近さを分析するのは、優れた将軍の仕事である。
このことを知って戦争に臨めば必ず勝利し、このことを知らずに戦争に臨めば必ず敗北する。
故に事前分析で勝つことが明らかであれば、君主が戦うなと言っても戦争を開始しても良い。
一方、事前分析で勝つ見込みがなければ、君主が戦えと言っても、戦わない方が良い。
優れた将軍は、勝ったからと言って名誉を求めず、負けたからと言って責任回避をしてはいけない。
人民の安全を第一とし、君主の利益を優先するから、国の宝と言われるのである。
この当時の戦争において地形は戦争の勝敗を左右する重要事項でした。
このため、将軍の能力として、地形を事前に良く分析して、戦略を練ることは非常に重要なことだったのです。
一方、将軍のもう一つの重要な能力として、人民を思う気持ちと、君主への忠誠心が述べられています。
優れたリーダーは、自分の名誉欲のために働くのではなく、世のため人のために働くことの重要性を述べています。
世のため、人のために働いている人のまわりには、同じような優秀な人が集まってくるのだと思います。
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