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2012年5月28日月曜日

孫子 呉越同舟

戦上手は、例えれば率然のようなものである。

率然とは、常山の蛇のことである。

常山の蛇は、首を攻撃すれば、尾が反撃し、尾を攻撃するれば、首が反撃し、胴を攻撃すれば、首と尾が反撃してくる。

敢えて尋ねるが、軍隊は率然のようにすることができるか?

曰く、できる。

呉の人と越の人は相憎みあう関係であるが、同じ船に乗り合わせた際に、強風に遭えば、その助け合うこと左右の手の様である。

この例からして、馬を並べて車輪を埋めてもまだ十分ではない。

軍隊の勇猛心を駆り立て、心を一つにするのは政治の仕事である。

剛なるものも柔なるものも、その能力を引き出すのは地の利である。

戦上手は、軍隊を一人の人を扱うように扱うことが出来る。

それは、軍隊の状況を、そうしなければならないように仕向けるからです。

ここでは、集団としての軍隊を一人の人を扱うように統制する秘訣が述べられています。

心を一つにする秘訣は、皆が心を一つにしなければならないような状況を作ることです。

集団の心を一つにする方法として二種類あると思います。

一つは、こうすれば、いいことがあるよという、ポジティブは目標を共有することです。

もう一つは、そうしなければ、命が危ないと思わせるほど危険な状態に追い込むことです。

この両者はどちらが良いということではなく、状況に合わせて使い分ける必要があると思います。

いずれに方法でも、心を一つにし、一致団結した際の力は想像を絶するものであり、とても無理だと思うような難問を解決する力となります。

ビジネスにおいても、働くメンバー全員の心を一つにすることが成功の秘訣と言えると思います。

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