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2012年3月21日水曜日

孫子 専一

古来より軍の統率のためにに「ただ声で指示を出しても聞こえない。だから金鼓を使用するのである。ただ手を使って指示を出しても見えない。だから旌旗使用するのである。」とある。

金鼓や旌旗は兵士の耳目を一つに集めるためのものである。

兵士の耳目や心が専一であれば、気の早い勇者が先走ることもないし、臆病な兵士が逃げることもない。

これが集団を動かす秘訣である。

ゆえに夜に松明などの目印を増やし、昼間には旌旗を多くして兵士の耳目や心を一つにすることが重要である。

大きな集団を率いる場合は、小さな集団を引きる場合と大きく異なる部分があります。

いわゆる集団心理というものです。

個人や小集団では起きないようなことが、大きな集団では起こることがあります。

このような大きな集団を引きるときには、集団の心を一つにすることが重要となります。

このため、戦争においては、ただ単に声で指示を出すのではなく、太鼓や鐘などより大きな音のする道具を用いて、兵士に指示を遍く知らしめることが重要となります。

ビジネスにおいての応用として、私が考えたのは、トップの考えを社員に伝える手段でした。

例えば、現在は電子メールなどのツールが充実しているので、社長の考えをメールで一斉発信することが出来ます。

あるいは、社内報で社長の考えを載せて周知徹底する方法もあります。

しかし、本当に重要なことは社長の考えを直に社員に伝える必要があると思います。

重要なことを伝える際は、社長自らが各支所を周り、社員の前で自分の考えを発表する必要があると思います。

一見無駄に思えるかもしれませんが、社長の思いが社員の心に届く深さが全く異なり、社員の士気が全く異なってくると思います。

最近では便利なツールが増え、楽に伝達することが出来ますが、それだけでは人の心は動かせないのだと思います。

会社が大きくなったら、また読み直したい内容です。

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