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2012年3月28日水曜日

孫子 塗軍城地君命

ここからは、九変篇となります。

戦争を始める場合、将軍は君主からの命令を受けて、軍隊を編成する。

戦争においては、以下の点に気を付けなければならない。

行軍が困難な場所で宿営してはいけない。

周りが敵国で囲まれている地では、外交を重要視しなければならない。

また、自国から遠く離れたような絶地に留まっていてはいけない。

さらに敵に四方を囲まれたような場所では謀略を凝らし、脱出を謀らなければならない。

そして、絶体絶命の死地においては、勇敢に戦うしかない。

塗(道)には通ってはいけない道がある。

敵には攻撃してはいけない敵がある。

城には攻めてはいけない城がある。

地には争ってはいけない地がある。

君命であっても受けてはならない君命がある。

戦争において、勝つためには絶対してはいけないことがあります。

ここに上げている事柄は、いずれも自軍を不利に導く行為であり、決して行ってはいけません。

しかし、君命を断るということは容易いことではありません。

君命に逆らえば自らの命を奪われる可能性もあります。

しかし、孫子では国存亡にかかわる戦争において、間違った君命は、たとえ君命であっても受けてはいかないと教えています。

ビジネスの世界においても、上司の間違った判断に意見を言わなければならない状況もあると思います。

この場合の判断基準は、会社を運営していく上で正しいことは何かだと思います。

上司の保身のための命令であればきっぱり断り、会社のためになる行動を起こしたいものです。

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