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2012年3月2日金曜日

孫子 兵力の多寡

敵に敵の軍形をこちらにわかるようにさせ、こちらの軍形を敵にわからないようにすれば、敵は兵力を分散させて守らせ、こちらは一点を集中して攻撃することができる。

自軍は一点に集中して攻撃し、敵が10に分散して守れば、自軍の兵力10で1の兵力の敵軍を攻撃するようなものである。

つまり自軍は多勢で敵軍は無勢である。

相対的に多勢で無勢を攻めるのであるから、少ない兵力で敵を倒すことができる。

敵は、どこを攻撃されるかわからなければ、守るべきところが多くなる。

守るべきところが多くなれば、1ヶ所あたりの兵力は少なくなる。

つまり、前方を守れば後方が手薄になり、後方を守れば前方が手薄になり、左方を守れば右方が手薄になり、右方を守れば左方が手薄になるのである。

全てを守れば、全てが手薄になってしまう。

このように、兵力が少ないのは、どこから攻めてくるかわからない敵に備えて、分散して守るからである。

自軍の兵力が多いのは、敵軍に分散して守らせるから、相対的に兵力が多くなるのである。

ここの内容は大変奥の深い意味が込められていると思います。

自分は、相手がどこから攻めてくるか、わかる状態にし、相手には、自分がどこから攻めてくるかわからない状態にすれば、全体の兵力の差は意味をなさないことを言っています。

部分的には自分が有利な体制を整え、一つ一つ撃破していけば、勝利できるのです。

しかし、切羽詰まると往々にして、敵の動きがわからなくなり、負のスパイラルへと陥りやすいものです。

我々零細企業の経営者は、ここに述べているように、自らの得意分野一点に絞り込んで攻撃することが成功の秘訣だと思います。

その一点についてだけは、大手企業よりも先を読む能力を高めれば良いのです。

そして、全精力を傾けれ、一点を突破できれば、その先に成功が待っていると思います。

まずは、自分の得意技を磨くことが重要だと感じました。

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