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2012年3月7日水曜日

孫子 形の極は無形

分析して優劣を判断し、作戦で敵の動静を見極めて、相手の長所短所を探り、さらに相手の余裕のあるところと不足ているところを知る。

よって、兵を組織する際の究極は無形である。

無形であれば、相手は何も窺い知ることはできない。

賢者でも予測できない。

今回の戦法によって勝ったことを多くの人がわかっていても、どのような戦法で勝ったかを、多くの人が理解できていない。

すなわち、自分たちが勝ったことはわかっていても、どうして勝ったかを理解できていないのである。

だから、その戦いに勝った方法をむやみにまた用いてはならない。

相手の出方次第で戦法は変える必要があるのだ。

これは、戦争は相手有ってのことなので、絶対の戦法はないということを教えています。

一度ある戦法で勝ったとしても、他の戦争で同じ先方が通用するとは限らないのです。

戦法において究極の戦法は無形だといっています。

ある意味戦法がないのが究極の戦法だといえます。

相手の出方や状況に応じて戦法を変える必要があるからです。

戦争では、いつ、どこで、何が起こるかわかりません。

そのように突発的なことにも臨機応変に対応できなければ戦争には勝てないということです。

孫子では基本に忠実であることを前提に、基本だけでは駄目であることを繰り返し述べています。

この点が孫子が現代に至るまで重宝される理由だと思います。

ビジネスの世界においても、状況は常に変動し、絶対に売れる製品などはありません。

世の中で成功している企業は、常に世の中の変化に追従し、守るべき伝統は守りながら、常に挑戦し続けている企業だと思います。

基本に忠実に、しかし、臨機応変にが孫子の神髄でしょうか?

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