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2012年3月9日金曜日

孫子 実を避けて虚を撃つ

理想の戦略は水のようなものである。

水は高い所を避けて、低い所に向かう。

理想的戦略は、敵の士気や守りが充実しているところではなく、士気が低く守りが手薄なところを攻めることが理想である。

水は地形によって流れが決まり、戦略は敵の状況によって決まる。

このため、水に形がないように、戦略においても絶対の戦略はない。

つまり、水が器に合わせて形を変えるように、敵に合わせて戦略を立てるものが勝者となり、戦上手と呼ばれるのである。

木、火、土、金、水の五行のいずれが強いということがないように、また四季は常に変化するように、穂の長さに長短があるように、月が満ちかけるように、変化が常であるのと同じである。

ここでは、戦略の立て方として、常に勝ちを得る戦略はなく、戦略は水が器に合わせて形を変えるように、戦略も敵に合わせて変化していくことを説いています。

ビジネスにおいても、ただ成功者の真似をしても同じように成功するわけではなく、状況に合わせて変化させなければ成功を収めることはできないのと同じだと思います。

戦略はその時々の情勢に合わせて微調整が必要なのだと思います。

そして、ここで述べている重要な点として、実を避けて、虚を撃つがあります。

敵の強い所を避けて、敵の弱い所を攻撃することです。

これはビジネスにおいて、かなり重要なポイントで、敵の得意分野で勝負していては勝利は覚束ないが、自分の得意分野、あるいは相手の不得意分野で勝負すれば、必ず勝機はあるのだと思います。

この部分を良く肝に銘じて、戦略を練っていきたいと思います。

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