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2012年6月22日金曜日

孫子 間者の適性

全軍において、間者より親しきものはなく、報償は間者より厚きものはなく、秘密事は間者より秘密を知っているものはない。

知能、人格とも優れたものでなければ、間者を使いこなすことは不可能である。

神祇に厚くなければ、間者を使いこなすことは不可能である。

微妙な気配りが出来なければ、スパイ行動の成果を入手することは不可能である。

極めて繊細な問題である。

間者を用いないことはない。

万が一、間者が秘密を漏らすようなことがあれば、漏らしたものは当然、秘密を入手したものも殺すしかない。

孫子においては、間者の重要性が非常に高いことがうかがえます。

間者は、最も信頼できる者でなければなりません。

間者に対しては、最も厚遇しなければなりません。

間者にはきめ細やかな気配りが必要です。

そうしなければ、間者は存分に働いてくれないからです。

間者が裏切り、相手方の間者となれば、その損害は計り知れないものになります。

間者の心をしっかりと掴む必要があります。

また、万が一、間者が秘密を漏らすようなことがあれば、その秘密が拡散しないように、間者のみならず、秘密を知った人間まで殺すように書かれています。

現代ビジネスに置き換えて考えると、新製品開発の事前調査を行うものは、信頼がおけて、情報収集能力が長け、決して会社を裏切らない人間に任せる必要があるということです。

ここで、情報収集する人間が誤った情報を収集すれば、巨額の投資をした新製品が完成した際に、売れないという、目も当てられない結果を生み出すことになります。

情報収集する人間は有能で、信頼のおけるものに任せる必要があるということです。

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