FYとはFiscal Yearの略で日本語では会計年度ということは以前書きました。(FY2013の意味)
インターネットで「FYとは」で検索すると上記の説明だけのものが多く、実際の期間について述べていないものが多くあります。
そして、FYとはで検索されるかたはFY2013がどの期間かを知りたくて検索する方がほとんどだと思います。
3月が決算期の場合、疑問点はFY2013が、2012年4月から2013年3月までなのか、2013年4月から2014年3月までなのかだと思います。
「FYとは」で検索すると、2013年4月から2014年3月までと2012年4月から2013年3月までとの両方の説明が有ります。
個人的調査結果と結論を以下に示します。
日本でFY表示を見かけるようになったのは、日本の大手企業が米国で株式を公開し始めた頃だと思います。
米国で株式を公開するためには、米国の会計基準に則って会計報告する必要があります。
この米国でFY2013というと、3月決算であれば2012年4月から2013年3月を表します。
また、9月決算であれば、2012年10月から2013年9月までとなります。
このため、日本での報告資料でもFY表記がCY(Caledar Year:暦年)と区別するために使用されるようになりました。
しかし、日本では2012年度(3月決算であれば、2012年4月から2013年3月)あるいは平成24年度(3月決算であれば平成24年4月から平成25年3月)が一般的であり、FY表記に1年のずれを感じてしまいます。
しかし、もともと英語から入ったFY表記なのですから、米国式にFY2013と表記した場合、2012年4月から2013年3月までと定義しないと、米国と日本で意味が異なってしまうことになります。
多くの人が、このことに違和感を感じていたと思います。
ところが、FYとは会計年度を表すということから、FY2013を2013年度と同義に使う企業が出てきました。
こうなると、FY2013がいつからいつまでなのか、わからなくなってしまいます。
このためでしょうか、最近の多くの企業の決算報告書をみると、FY2013の表記がほとんどなくなっているようです。
2013年3月期(2012年4月から2013年3月)や平成25年3月期(平成24年4月から平成25年3月)、2012年度(2012年4月から2013年3月)などの表記になっています。
日本人の感覚には2012年度(2012年4月から2013年3月)の方がなじみが深いためです。
インターネットで検索しても様々な説明があり、結局FY2013とはいつからいつまでなのか、わからなかったと記憶しています。
個人的結論は、FY2013は3月決算であれば、2012年4月から2013年3月までを表し、2013年4月から2014年3月までとするのは過ちだと思います。
JFY表記の薦めで書いていますが、2013年4月から2014年3月までを表すなら、JFY2013と表記すれば良いと思います。
FY表記による混乱や、FY表記による混乱回避法として、下記関連ページも併せて御覧いただければ幸いです。
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