昔、殷の国が興ったとき、夏の国に伊摯がいた。
周の国が興ったとき、殷の国に呂牙がいた。
このように、明君賢将のみが優れた知能と決断力で、間者を使いこなし、大成功を収めている。
これこそが、戦争の要諦であり、全軍の拠り所なのである。
昔殷の国が、夏の国を滅ぼしたとき、夏の国には、優れた間者伊尹(いいん)がいました。
また同様に、周の国が殷の国を滅ぼしたとき、殷の国には優れた間者呂尚(りょしょう)がいました。
このように、大成功した君主、将軍の下には優れた間者がおり、この間者を使いこなしていたのです。
ビジネスに置き換えてみると、優れたリーダーの下には、優れた実務者がいるということでしょうか?
カリスマ性のあるリーダーと、淡々と実務をこなす優秀な参謀がいて、大成功するといえます。
鹿児島県の偉人でいえば、西郷隆盛公と大久保利通公の組み合わせは最適な組み合わせだったといえます。
大企業でいえば、ソニーの井深大氏と盛田昭夫氏、ホンダの本田宗一郎氏と藤沢武夫氏が有名なところでしょうか?
大成功した人の陰には、それを支える優秀な部下がいるということです。
さて、これで孫子の解説は終了です。
次回最終のまとめを行いたいと思います。
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