孫子が開戦前の戦力分析を重要視していることは、これまで書いてきたとおりです。
では、実際にどのように戦力分析を行うか?
この際七計を用いて、比較検討することを説いています。
1.国を治める主はどちらが、国民の指示を受けるような、人の道に反しない、賢明な政治を行っているか?
2.軍を取り仕切る大将は、どちらが有能であるか?
3.気象や季節、地形はどちらに有利か?
4.国や軍の規律はどちらの方が厳し守られているか?
5.軍力はどちらが強いか?
6.兵隊一人一人は、どちらの国が良く訓練されているか?
7.賞罰は、どちらが公明正大に行われているか?
これを企業に当てはめて考えてみます。
1.社長は社員の心を掌握するような方針を打ち出しているか?
2.リーダーである部長や課長の能力は優れているか?
3.市場の状況は自社に有利な状況か?
4.社内の規則を社員は守っているか?あるいは企業コンプライアンスは守られているか?
5.会社の技術開発力は優れているか?
6.社員一人一人が経営者意識を持って働いているか?
7.昇進や賞与の査定は公明正大に行われているか?
現在の企業に当てはめると上述のようになるのではないでしょうか?
企業が小さいうちは、社長の能力が優れていれば、上述のことは達成できるでしょうが、企業が大きくなっていくと、社長の目は届かなくなり、部長や課長等の中間管理職の能力が問われることになります。
しかし、優秀な人材というのはそれほど多くはありません。
限られた人材の中で、どのように上述のことを達成するかを考えることが重要です。
多くの大企業では、上述のことが出来ないために、優秀な人材を放出し、平凡は人材を抱え込むことが多くなっているのではないでしょうか?
孫子は企業のあり方や存在意義を明確にするのに大変有効な参考書だと思います。
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