孫子においては、戦争は騙し合いだとされています。
本当はできるのに、できないふりをする。
本当は有用なのに、不用なふりをする。
本当は近くまで来ているのに、まだ遠くにいるふりをする。
本当はまだ遠くにいるのに、近くにいるふりをする。
相手が有利な振りをして、誘い出す。
相手をかき乱して、取り入る。
相手が充実していたら、待機して様子をみる。
相手が強大であれば、戦争を回避する。
相手が怒っていたら、これを利用して乱す。
相手が謙虚で冷静であれば、挑発する。
相手の休養が十分であれば、疲弊させるようにする。
相手の団結力が強ければ、団結力を乱すようにする。
相手が無防備であれば攻め入る。
相手が予想していない場所を攻撃する。
このように相手を騙すことが戦争に勝利する秘訣だとされています。
確かに開発競争などを行っているときに、競争相手を上のようにして騙し、自社が優れた技術を開発することもあるでしょう。
しかし、ビジネスにおいて、上記の内容を間違って解釈すると、大きな失敗をすることになると思います。
ビジネスにおいて戦う相手は競合他社ではなく、市場だということです。
孫子の兵法をビジネスにおいて応用する場合は、市場の予想していない場所を攻撃したり、競合他社がおらず、ぽっかり空いた市場に攻め入ったり、市場の欲求を刺激するような手法をとったりすることが重要だと思います。
孫子の兵は詭道なりとは、競合他社を騙すのではなく、市場が予想していなかった奇抜なアイデアを生み出すことではないでしょうか?
市場にはまだ発見されていない分野がたくさんあるのに、企業はそれに気づかない場合が多々あると思います。
このような分野を開拓することが重要だと思います。
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