孫子においては、軍師の役割の重要性を説くとともに、自分が使えるに値する王かどうかの判断基準も示しています。
それは、自分を軍師として雇い、自分の戦略を採用するなら、その国は戦争に勝利することが出来るが、自分を軍師として採用しても、進言を聞き入れない王や将のもとでは、戦争に勝てないといっています。
戦争においては、緻密に計画された一貫した戦略が必要ですが、優れた軍師が立てた戦略を採用しなかったり、実行できないようでは戦争には勝てないのです。
これをビジネスの世界に置き換えると、社長には優秀な参謀が必要となります。
その参謀の言うことに耳を傾けながら、決断を下していく必要があるのです。
単なるワンマン社長は自分が正しいと思いこみ、視野が狭くなり、全体像が見えなくなる危険があります。
このようなとき、優秀な参謀の意見に耳を傾ける余裕があれば、成功の確率は高まるのです。
別の見方をすれば、小さな組織であっても、部下の進言に耳を傾けて方針を判断するリーダーと全くのワンマンリーダーとでは、視野の広い前者の方が目標を達成できると思います。
孫子の思想では国民や兵士、ビジネスの世界では社員や部下の気持ちを一つにできるリーダーが勝利を収めることになります。
リーダーは常に自分の考えをチェックし、利己的になっていないか、全体のために働いているかを確認する必要があると思います。
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