孫子によれば、戦場に先に到着して準備して待てば有利になるし、戦場に遅れて到着して敵に相対すれば不利になります。
戦上手は、人をうまく使い、他人に使われることがありません。
敵に自分の思い通りの行動を起こさせるには、敵が行動を起こすことにより自分たちが有利になると思いこませればいいのです。
敵に自軍が不利となるような行動を思いとどまらせるのは、その行動により敵が不利になると思いこませればいいのです。
敵に余裕があるようであれば、作戦によって敵を疲弊させるのです。
敵の食料が十分であれば、作戦によって食を減少させるのです。
敵が安定しているようであれば、動きを与えて動揺させるのです。
このように自分たちが有利となるように戦争を進めるためには戦争の主導権を握る必要があります。
主導権を握ってしまえば、敵を自分の思うままに動かし、易々と勝利を手にすることが出来るのです。
戦争において主導権は書くも重要ですが、ビジネスの世界においても主導権は事情に重要です。
市場を独占、寡占すれば、製品の価格や出荷量、出荷時期もある程度自分の思うままに制御できます。
自分たちの開発した製品が世界標準になれば、自分たちの思うままの開発を続けることが出来ます。
これを実践しているのが、例えばインテルやマイクロソフトではないでしょうか?
インテルなどは、コンピュータに使用するCPU(MPU)の開発について、自らマイルストーンを作成し、どの時期にどの程度の能力を持ったCPUを開発すると宣言しています。
コンピュータメーカーやソフト開発メーカーはこのマイルストーンに合わせて自社の開発スケジュールを作っています。
まさにビジネスで主導権を握り成功した好例だと思います。
マイクロソフトも同様に、自らOSの開発スケジュールを作成し、ソフト開発メーカーはそのスケジュールに従ってソフトを開発していっています。
ただし、度が過ぎると独善となり、他社の反発に遭い、没落していくことになると思います。
主導権を握りつつも、ユーザーが求める機能を達成していくという、お客様第一主義が必要条件だと思います。
いつかは、そのような仕事ができれば良いなと思います。
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