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2012年4月11日水曜日

孫子 五危

将軍の資質として危険な項目が五つある。

必死、つまり、一つのことに集中し過ぎて周りが見えなくなれば、相手に殺されるのがおちである。

必生、つまり何としてでも生き残ろうと悪あがきすることは虜になるのがおちである。

忿速、つまり短気で怒りっぽいと、相手の罠に簡単にはまってしまう。

廉潔、つまり清廉潔白すぎると相手の挑発等に簡単に乗ってしまい、相手の思うつぼである。

愛民、国民を思う気持ちが強すぎると、だんだんそれが煩わしくなってきてしまう。

上述した五つのことが、将軍としてのあってはならない資質である。

このような資質を持つ将軍は戦争の際災いとなってしまう。

軍隊が敗退し、将軍が殺されるのは、この五つの危険(五危)によるものである。

十分考えるべきである。

ここでは、大勢の人をまとめるリーダーとしての資質について述べられています。

ビジネスに置き換えて考えると以下のようになると思います。

リーダーは、周りが見えなくなるくらい必死になると大失敗する。

リーダーは、自分の保身のために悪あがきをすると、皆のさらし者になる。

リーダーは、短気を起こし、判断を誤ると大失敗する。

リーダーは、清廉潔白でありすぎると、細かいことにとらわれ、大失敗する。

清濁併せ呑むくらい、大きな度量が必要である。

リーダーは、部下を溺愛しすぎると、部下の成長を妨げることになってしまう。

ここから、読み取れる理想のリーダー像は、常に冷静沈着で、負け戦は素直に認め、じっくり考え、清濁併せのむくらいの度量を持ち、愛と厳しさを併せ持つ人となると思います。

中々、このように優れた人物はいませんが、このような人物になれるよう、日頃精進している人が理想のリーダーに近づくのだと思います。

自分も、少しでもそのようになれるように頑張りたいと思います。

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