度々褒賞するのは、苦しんでいるからである。
度々罰するのは、困っているからである。
自分の怒りを部下にぶつけて叱り飛ばし、その後に部下たちからの恨みを恐れるのは、上官がしっかりしていないからである。
敵軍の使者が贈り物をしたり、謝罪するのは、休息が欲しいからである。
敵兵がいきり立って攻めてきながら、実際には対戦せず、また退却しないのは、何らかの策略があってのことなので、警戒して良く観察せよ。
敵軍がやたらと褒賞したり、罰を下すのは、敵軍が手詰まりしている証であるといっています。
褒賞は本当に功績のあった人だけが受けられるようでないと価値がありません。
誰でももらえるものであれば、その賞をもらうために努力する人はいないでしょう。
罰も同様で、本当に悪いことをした時だけ罰せられないと、兵士の士気は下がる一方です。
しかし、上層部は自分たちの戦略が手詰まりとなり、為す術が無くなってくると部下に責任を押し付けたくなります。
このため、部下は上層部を信用せず、軍隊は崩壊していくことになります。
ここでは、リーダーの在り方も述べられていると思います。
苦しい時に打開策を見つけ出すのがリーダーの責任で、部下に責任を押し付けるようなリーダーの下では命を張って頑張る部下はいないということです。
肝に銘じておきたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿